UX Copenhagenの雑感その2

2019年03月24日(日) 00:45

UXいろいろ, ヨーロッパ所々方々, イベントの話, デンマーク, リサーチャーの知恵袋
IMPRESSIONS OF UX COPENHAGEN
It attracted UXers from 23 countries without any super big names. I loved the name tag with the program printed on the back which was well designed to meet the context of use, but it was tough to adjust focus with my aged eyes. I didn't like the workshop, but liked to get information about local start-ups. The worst aspect of the conference was the tech troubles, and I do hope all those would be fixed next year and keep the delicious lunch as it was this year.

UX Copenhagen 2019の雑感その2(その1はこちら)。Adobeの人が一人いたくらいで、世界的巨大企業からの登壇者が少なかったのが印象的です。ま、そういう人たちはもっと規模の大きなカンファレンスに呼ばれるんだな、きっと。参加者の国籍は23か国にものぼったらしく、ローカル開催のカンファレンスなのにそれだけ集まるのは、ヨーロッパの地の利というやつですね。

[1] 黄金のノートと名入り鉛筆 [2] 名札とプログラム [3] 老眼だとこんなんなる笑

受付で、黄金のノートと名前入りの鉛筆をもらいました(写真[1])。めっちゃゴールド。アメリカ人が「So European!」と言って笑ってました。カンファレンスバッグはなし。去年まではあったらしいのだけど、カンファレンス中にしか使ってもらえていないっぽいから今年はその分をCancer Society(がん協会?!)への寄付に回したとかなんとか。

名札の裏にプログラムが書かれていて、首にかけたまま見やすい向きに印刷されてました。2日目もくるっとひっくり返して首にかければ同じように使えて便利だった……のだけど、老眼進行中の目には、写真[3]のようにぼけちゃって、焦点合わせるまで大変なのさ笑。笑い事じゃなくて切実なのだが。

1日目の午後には1.5時間のワークショップがパラレルで用意されていて、「人が足りないからお願い!」と頼まれて行ってみたら、選択肢のなかでもっとも参加したくないと思っていた『“AI-Design Sprint” with Jonas Wenke and Mike Brandt』だったからドン引き。ただただ疲れた。5日間のスプリントで十分つらいのに、1.5時間に凝縮とかよくやるわー。わたしとチームになってしまったお二人、まったくやる気を出さずにゴメンナサイ笑。

2日目の午後には、最近がんばってるスタートアップ3社のプレゼン合戦。これは面白かった。チャットボットサービスを展開している CBOT.dk と、学生の学習体験向上支援アプリを提供する Lix.com 、そして、手描きのワイヤーフレームからHigh-Fidelityのプロトタイプを瞬時に作ってくれちゃうサービスを絶対にモノにして見せる!と気合十分の uizard.io が順に登壇しました。uizardは、30人にβ版を渡して調査を並行しながらどんどん機能を追加したり修正したりしていて、徐々に名前も知られてきて、β版を使ってみたくてウズウズしている人たちがすでに1万人以上いるって笑。会場からの質問もuizardの彼に集中しそうになったのを、さりげなくさばいた大人参加者にも感動した。

この学会でもっとも残念だったのは、プロジェクターなのかケーブルなのか、あるいはパソコンなのか原因ははっきりわからないけど、スライドが映らないとか、映っても色やレイアウトがグチャってしまっているとか、最後まで映せなくて結局キャンセルになる発表もあるくらいにテック回りがダメだったこと。それなのに来年もこの会場を使うっていうのは不安しかない。と、わたしなんかよりも主催者は激しく思っているに違いないから、来年は改善されることを祈りたい。とりあえず、ランチはめちゃくちゃ美味しかったので、そこは維持でお願いしたい。