空き缶の取り扱い

2019年01月18日(金) 20:55

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WHAT TO DO WITH CANS?
In Japan, cans and plastic bottles are almost the synonymous with recycling, but it looks a bit different here in Sweden. As we drink a lot of beer, we need to bring the empty cans to a supermarket to get the deposit back. That's fine, but I once wondered why there is no queue at the machine, and I now guess it's because Swedes prefer wiskeies and wines. And, they don't buy water as they are happy enough to drink tap water. Is my assumption correct?

昨日ご紹介した家庭ゴミの分別の中に、空き缶とペットボトルがありませんでした。日本ではリサイクルの代名詞のごとき空き缶とペットボトルは、スウェーデンではスーパーマーケットに設置されている回収機に持っていくことになります。もちろん、空き缶は普通ゴミ、ペットボトルはプラスチックゴミとして、家の前のゴミ箱に入れてしまうこともできますが、空き缶1本につき1SEK(約12円)のデポジットを払って購入しているので、回収機に持っていけば、相当額のお金が戻ってきます。かなりの量を飲みますのでね……。黄色いほうのボタンを押せば寄付もできるようですが、いつも緑のボタンに指が吸い寄せられます。未熟者でスミマセン。

[1] 空き缶回収機の列 [2] 寄付もできますが…… [3] 1KRデポジットありの目印

どこのスーパーにも回収機がありますが、大規模店でも2台とか3台がマックスで、たいてい1台は故障しています笑。この数だと並んじゃって大変なのではなかろうか?と当初心配していましたが、並んでも一人か二人がせいぜいな感じ。場所によっては、お仕事が見つからずに困っていらっしゃる風のオジサンとか、お小遣いが足りなくてなんとかしたい少年とかが、巨大なゴミ袋いっぱいの空き缶を持ち込んでいることもありますが、例外です。近所の奥様とおぼしき方が持ち込むのはせいぜい5~6個なので、順番もすぐに回ってきます。どちらかというと、わたし達が占領している時間が長いです。

さて、なぜそれほど列にならないのか。わたしが予想する理由は二つ。

  • スウェーデン人が自宅で飲むのはビールよりもウイスキーやワインのほうが多い。これらの瓶は通常のゴミ収集に出せますし、デポジットもありません。
  • スウェーデン人は水道水をふつうに飲むのでペットボトルの水を買わない。買えば高いというのもあって、飲み物は専用ボトルに入れて持ち歩くのがふつうです。

ちなみに、デポジットを払っていない缶やペットボトルを持っていくと、とうぜん引き取ってくれないので持ち帰る羽目になります。個人的には、それらも受け取るだけ受け取ってくれると助かるなー、とか思うけど。隣国デンマークで買った缶はダメだし、スウェーデンの酒屋で買ったものでも輸入物だとダメです。引き取ってもらえるかどうかの手がかりは、写真[3]のようなマークが缶や瓶に印字されているかどうか。

[4] 取扱い注意の段ボール [5] しっかりした梱包です [6] MikkelerのSPビールたち

昨年末に、デンマークが誇るビール屋 Mikkeler の年末スペシャルビールを箱買いしましたところ、その缶にはしっかりデポジットマークが付いていました。スウェーデンのお客さんにもガッツリ売るぜ!ってときには、ここまでするんですね。梱包もめちゃくちゃしっかりしていたし。過剰包装を嫌う国々だと思っていたけど、商品を無事に届けて返品を避けるための対策は打つって感じですか、そうですか。とりあえず、スペシャルビールたちは美味しかったです。