知名度アップがねらいか?

2019年01月14日(月) 19:15

UXいろいろ, ヨーロッパ所々方々, アイスランド, サインやUIの話, リサーチャーの知恵袋
AIMING AT ENHANCING THE VISIBILITY?
I received a link to the follow-up survey in terms of our visit to Iceland because I agreed at the airport. The wrong UI kept me making the same mistakes just to select an option in a pull-down. The options of the educational status sounded too weird to stop laughing. The worst quetion was asking me the most unforgettable experience in Iceland by providing the answer as brief as possible. Brief answer is requested, not detailed! Interestingly, the last question revealed who is conducting this research. Is this research aiming at enhancing the visibility of this from the beginning? If so, it succeeded beautifully, as I googled it.

Reykjavík(レイキャビク)の空港でアンケートへの回答を求められて、最後に「追跡調査」にも協力してもらえますか?という問いがあったので、気軽に「はい」と回答したら、追ってしっかり「追跡調査」へ誘われました。で、回答してみたらいろいろ面白かったので書いちゃう。守秘義務の記載とかなかったし笑。

一貫して「追跡調査」という文言を使っているところはどうよ?と思うけど、機械翻訳だろうから許してあげよう。もともとはおそらく「Follow-up survey」とかそんな感じ。一昔前に比べたら、機械翻訳の精度は本当に上がったと思う。そしてこの調査の問題は、どちらかというと機械翻訳ではなく調査設計や設問の表現のほうに起因するものが圧倒的に多いのだった。

追跡調査をはじめる前に、空港で回答した内容をざっと確認するページが開きました(写真[1])。誠実に答えたから間違いはなし。アイスランド国内で使ったお金の額とか、適当な回答は正直あるけど、そんなんいちいち計算していられないから、この調査手法で正確な数字を聞き出そうというほうが間違っている。

[1] 前回の回答チェックから [2] UIと翻訳両方に難あり [3] 選択肢がどうにもおかしい

空港で回答したときも思ったのだけど、プルダウンから回答を選んでほしいことが伝わらないUIがイヤ(写真[2])。▼ボタンの位置を箱の右端に動かして、キーボード入力ができそうに見せるカーソルを消してもらいたい。もちろん、「お住まいの地域を入力してください」という質問文も「~を選択してください」に直すべきです。

最終学歴の選択肢はかなり笑えるので、写真[3]をご覧ください。「高校卒業」はないけど「小学校卒業」はある。大学と大学院は、学部がかなり絞られてるな……。訪問を決意させたものを全部選ばせる設問(写真[4])も、選択肢が興味深いです。形容詞と名詞が混ざっちゃってるし、「公共の自然/温水のプール」なんて、それひとまとめでいいの?とか、いろいろツッコミたい。

[4] 選択肢がやっぱりおかしい [5] 自由記述は簡潔に! [6] 調査主が判明するラスト

いちばんウケたのは、もっとも思い出深い体験を聞く自由回答の質問(写真[5])で、「あなたのお考えを出来る限り簡潔に教えてください」と言われたところ。自由回答で「なるべく簡潔に書け」っていう指示をはじめて見ました笑。こんなところで表現力を試されるとは思わなかった。すんごい簡潔に書いてやったぜ。

で、最後の質問(写真[6])で調査元がどこか判明しました。VAKINNってなによ結局?と思ってググってしまった自分の行動をふり返り、もしかして、ググらせて知名度を上げるのがこの調査の目的か?とか思って終わり。楽しい体験でした。