トイレの新しいドア鍵

2018年12月14日(金) 19:56

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NEW WAY TO LOCK THE DOOR
I found no lock for the toilet door at first, but recognized something new embedded in the wall after I sat down the toilet seat. It could be transparent for those who look for a lock only around the door knob. Do you see any advantage on this? The wooden door itself might not be easily damaged by the interaction, which could lower the maintenance cost. Any other positive points do you see?

客室のトイレに入ると、ドアに鍵が見当たらなくて、まー、家族とか友だちとかと一緒に泊まる場所だから鍵なんかなくても困らないよね……とか思いつつ、用を足すべく便座に腰を下ろして鍵を発見です。

[1] 意外なところに鍵が! [2] LOCK部分を押すと… [3] こんな風に鍵がかかる

写真[1]の向かって右側の壁、戸板の端っこに銀色の金具があるの、わかりますか? 便座に座った状態で見たのが写真[2]の状態で、「LOCK」と書かれた部分を押すと、写真[3]のように鍵がかかった状態になります。日本の内外を問わず他の場所では見たことのない新しいタイプの鍵ですぞ。

そもそも「押す」べきことが伝わりにくい見た目と、押し込むのにちょっと力がいる感じがしたのと、そしてなにより「鍵は取っ手の近辺にあるもの」という先入観いっぱいのユーザーの中には気づけない人もいるのではないか?という心配がある。

で、逆になにか利点はあるだろうか?と考えてみたけど、思いつくのは、鍵の開け閉めによって戸板自体が痛む心配が減ることかな……。鍵の受け手側(戸板側)にも金具がついているから、そこが削れていく心配もないし、へたってきたら、その金具だけを交換すれば良い。うん、安く済みそう。

ここの引き戸にスライド式の鍵っていうのは無理だから例としてはイマイチだけど、スライド錠の場合、ボルト部分を左右に動かすときに、特に女性の場合、長い爪が戸板にあたって、木を徐々に削ってしまうダメージが起きやすい。デパートなどのトイレでよく見かけます。そうなると見た目はもちろん残念だし、補修しても格好悪いだろうし、しかし戸板をごっそり交換するのはコストがかかるしってことで、削られるままになっているところが多い。でもこの鍵なら、戸板がダメージを受ける心配が減っていいね!とまず思ったのだけど、ここのドアは引き戸なんだよな……。なんか他に利点ありますかねぇ。