道幅を狭めるだけの衝立
2018年08月15日(水) 18:29
UXいろいろ, ヨーロッパ所々方々, Skåne, サインやUIの話, スウェーデン, リサーチャーの知恵袋- PARTITIONS TO NARROW PATHWAY
- Extra partitions appeared on a sidewalk at the end of a pedestrian crossing to control the crowds. The diagonal lines (red and yellow) seem to be pointing the way for pedestrians to go through, but I don't think they have worked. A tiny arrow is printed to strengthen the meaning, but it is too tiny to notice during walking toward it. As a result, the partitions made the pathway narrow and the area more crowded.
フェスティバル期間中、Malmöの街に人があふれました。こんなに居たのか…と驚くくらいにドッと。人であふれかえった街の混乱を少しでも減らすべく、大通りの横断歩道を渡り切ったところに、歩行者の進行方向をコントロールするための衝立が置かれました。写真では、衝立の向こう側が横断歩道になっています。
衝立の両端には、歩行位置を伝えるための案内板が立てられていました。赤と黄色の斜線が下方向を指す矢印と同義と思って、写真[1]を見てください。と言われて、皆さんが「あ~、なるほど」と思えればこの案内板が伝えたいメッセージは歩行者にも伝わるのかもしれませんが、まったく伝わっていない感じで行き交う歩行者が入り乱れていました(写真[2])。
案内板は斜線が / \ / \ という感じになるように並べられていて、こちらから向こうへ進む場合の取るべき道は / × \ ○ / × \ ということになります。よくよく近づいて見てみると、めちゃくちゃ小さく矢印も描かれていますが(写真[3])、いかにも後付けっぽいうえに、見ようと思わないと見えないくらいの大きさです。
これらの衝立と案内板のおかげで、結果としてただ道が狭くなっただけのような気がするのはわたしだけか? それに、確かにいつもよりも大勢の人が街にあふれていたわけではありますが、こんなコントロールが必要なほどの混雑ではない…と東京を知っている人は思うのでした。