おまけ冊子を入手!

2018年06月13日(水) 17:30

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ユーザビリティの仕事を始めて間もない頃に、将来、自分の旦那になるとはこれっぽっちも思っていなかった当時の上司から「コレ読んどけ!」と勧められて、まだ若くて新米で従順な部下だった頃の私が手にした『ノンデザイナーズ・デザインブック(以下ノンデザ)』が、今年、日本語版の発行20周年ということで、絶賛お祭り中。今月末には“ノン・デザイナーズ・アカデミア”と題したイベントもあるみたいですが、その日は仕事で行けない……。

お祭りの目玉(かどうかは知りませんが)、日本人デザイナーの皆さん18名が、現在の自分の目線で、日本人ノンデザイナーのために書いてくれたたっぷりの事例と解説を読めるおまけ冊子『ノンデザイナーズ・デザインブック Missing Pages 2018(以下おまけ)』を入手です。わーい!

Part 1では、ノンデザの主軸にあたる4つの基本原則(近接、整列、反復、コントラスト)をおさらい。好例と悪例を並べて見せながら説明してくれている荒砂智之さんのページがとってもわかりやすいです。

Part 2のデザインテクニックでは、写真やアイコンの扱い方がメインですが、デザインバリエーションをいくつも試してみることの大切さと、試し方を解説してくださった樋口泰行さんのページがお気に入り。いくつか作って、並べて比較してって、スライド作るときあんまりやってなかったなー、と反省。

テキスト、フォント、タイポグラフィを扱うPart 3は、「そこのとこ日本語の場合はどうなの?」という日本人読者の素朴な疑問にダイレクトに答えてくれる、おまけのサブタイトル『Missing Pages』にドンピシャな章で、いずれの解説もわかりやすく、ありがたい。蝦名晶子さんの教えに従って漢字はなるべく「ひらく」ことにしております。

ラストのPart 4は、デザイナーに頭の中を開放してもらうという図々しい企画。苦労して言語化してくださったに違いありません。中でも特に、4つの基本原則を考えるときには、虫の目だけではなく、鳥の目や魚の目も忘れないで!とは書いていないけど、そういうUX視点の大切さをやさしい言葉で伝えてくれている筒井美希さんのページが極上。

そういうわけで、スライドのデザインをまた見直してみようかなー、と思っている今日この頃。ただし、使う予定がなくてなかなか動き出せない笑。