沼津倶楽部での非日常

2018年04月09日(月) 17:23

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EXTRAORDINARY TIME AT NUMAZU CLUB
Had a short trip to Numazu to have an extraordinary time in a relaxing room at Numazu club in February, as our farewell domestic trip before leaving Japan this spring. The room was very compact with a well thought-out architectural design. I especially liked the control panel for the room light and the air conditioner located within arm’s reach when I am under the duvet. The most unfortunate aspect was the pair of sandals which were too small for probably most female guests, as I didn’t see the sandals at the restaurant entrance, meaning there was few using them. The room itself was super nice and provided an ideal coziness. We now have some more time in Japan, and I start to get excited to plan another trip to somewhere?

当初、ご主人様は4月2日に旅立つはずだったのです、スウェーデンへ。なので、年度末と引越しが重なって忙しくなる前にと、2月のうちに以前から気になっていた沼津倶楽部へ、当分お預けとなる日本国内旅行をしようということになりました。

[1] 沼津倶楽部の客室棟 [2] わたし達の部屋は103号室 [3] リビングには籐の椅子
[4] 庭を愛でながら沼津ビール [5] ミニキッチンとダイニング [6] 大きな桧風呂でまったり

その美しすぎる建物とお庭の歴史は公式HPでご確認ください。わたし達のお部屋は1階の103号室でした。リビングルームには籐の椅子が2脚と引き出し付きのテーブルがありました。ソファだとついダラダラしてしまうけど、椅子だと景色を楽しみながら語らうことができるね…なんて言いながら窓を全開にして松林を愛でながら沼津の地ビールをグビグビっと。最高でした。ミニキッチン付きのダイニングでコーヒーを飲んだり、ものすごく大きな湯船にどっぷり浸かってお風呂を満喫したり、部屋の広さとレイアウトが絶妙で、老後はこのくらいの大きさの平屋に住んで、毎日ビールを飲みながら本を読んで、ウトウトして、起きたらお風呂に入って…なんて優雅な生活へつなげるために、とりあえずは引越しに向けた断捨離がんばろう!という意気込みを共有です。

お食事処のある和館の奥には、明治時代の面影を伝えるサロンみたいな空間があって、朝食のあとに見学させていただきました。細かいところまで本当に美しく設計されていて、窓の外に見えるお庭も手入れが行き届いていて、国の有形文化財だけありますわー。

[7] 和館は国の有形文化財 [8] あちこち素敵な設えです [9] もともとはお茶室らしい

食事もとても美味しかったのですが、それ以上に他の宿では見られない工夫で感心したのは、寝室の照明やエアコンの操作パネルが、畳の上に敷かれたお布団に寝た状態で楽に手が届く高さに配置されていたことです。寝入りばなに照明を落としたい、夜中にエアコンの設定温度を調整したい、と思ったときに、布団から出ずに操作をできる高さに操作パネルが設置されていました(写真[11])。リモコンでどうぞと言うよりも、ずっとエレガント。リモコンを枕元に置き忘れて、探しに行かなければならないような事態を心配する必要がありません。

[10] お食事とても美味しかった [11] 手の届く高さに操作パネル [12] 履物は小さすぎました…

このお宿で唯一のガツカリは、客室に用意されていた外履きでした。サイズ違いで2足用意されていて、大きなほうを旦那が、小さなほうのを私が使うことに自然の流れでなりますが、この小さい方の外履きに足を入れると、思いっきりはみ出た…笑。はみ出たというか、つま先まで足を入れられませんでした(写真[12])。私の足サイズは24~24.5センチ。小さくはないけれど、それほど巨大でもない。それでこのはみ出っぷりです。なので、ちょっと客室の外に出ようと思ったら、この履物は使えず、家から履いてきた靴を使うしかない。夕食時、お食事処の入り口にこの履物がほとんどなくて、皆さん自前の靴でいらしていたのは、私と同じように足がはみ出たからに違いないです。こうした状況を見て「はて?どうして皆さん靴でいらっしゃるのかな?」と気づけるスタッフが現れてこないと、この問題は解決されないままになることでしょう。

ま、そんなこんまい不満はありましたが、総じてとても快適で気持ちの良い滞在でした。日本ならではの空間で過ごす非日常はこれでしばらくお預けですぞ…とすこし名残惜しい気持ちいっぱいで帰ってきましたが、出国の日が着々と延期になって、普通にゴールデンウィーク明けまで日本にいるって感じになってきて、またどこかへ行きたくなってソワソワしている今日この頃です。