進化版は改善されているか?

2017年11月20日(月) 17:15

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DISCUSSION ABOUT ELEVATOR BUTTONS 2
Different, and probably advanced style of having a set of destination floor buttons at an elevator landing?! Introducing the numeric keypad, the operation panel turns out to be used widely, which is good. But the location of the operation panels, or the distance between the operation panels and the elevators themselves could be a new issue. Users are not able to receive any feedback correcponding to the operation they took. Even worse, no one is able to know if there is anyone else who has the same destination as yours, that's why everybody may think they need to interact with the panel first. Is it efficient? If users decide not to use the operation panel, but just pop in any elevator to go up or down, which is sad.

別件で訪れた神谷町のとあるオフィスビル。新しくて家賃の高そうなところ笑。エレベーターホールへ向かうと、エレベーター本体へたどり着く前に、壁面に何やら操作パネルが並んでいるのを発見しました。いかにも誘う感じだったので、パネルの前に立ってみると、行先階をキーパッドで入力して、モニターに表示された番号のエレベーターの前で待つようにと記されていました。大手町で見かけたやつの進化系じゃん!と軽くワクワクしてみたりなんかして…。

[1] エレベーター呼び出しボタン [2] 10キーを使って汎用性アップ [3] 9階行く人はL号機へ行け

10キーを使った操作パネルにすれば、ビルの階数に関係なく導入できて、汎用性が高いですね。で、言われるがままに行先階の「9」を押すと、「L」号機を目指せ!と指示が出ました(写真[3])。親切なことに、→も表示されて、エレベーターが右へ進んだ先にあるらしきことを教えてくれています。そして右方向へ行きかけたところで、「写真、撮っとこ…」と思い、戻ってきて、もう一度「9」を押すとやっぱり「L」が出て、急いで写真を撮って、L号機へ向かう。「L号機ってどこにあんの?」とか思いながら。写真[2]を見ればわかるとおり、操作パネルの上に現在地と、エレベーターの配置図が示されていたのですが、ワクワクしながら操作パネルに向かっているオバサンは操作パネルしか見ていないのでした笑。そういうわけで、L号機はどれかいな?とか思いながらエレベーターホールへ向かうと、「誰か乗るの?乗らないの?」と今にも声に出して言いそうな雰囲気で「開」ボタンを押しながら待っていてくださる方が中におられて、眉間には確かに皺が寄っていました。ゴメンナサイ……。写真を撮るために戻ったし、呑気に写真を撮ってたし、それからL号機を探しながら悠々とホールに向かってきたし、だって、人を待たせているということを自覚できていなかったからです。操作パネル周辺に他の人がいなかったから完全に油断していたけれど、エレベーター本体の動きとその中にいるかもしれない先客の可能性がまったく意識にのぼらなかった。

ということで、まず思うのは、自分が実行した操作に対する反応(フィードバック)が見えないのは、やっぱり良くないってこと。従来のエレベーターホールなら、ボタンを押せば、エレベーターが自分のいるところに向かって昇り始めたとか、下り始めたとかがわかったり、目の前でドアが開いて、中に人がいるとかいないとかが見えたりするけれど、ここでは、操作パネルとエレベーター本体がとにかく遠くて、見えない。

自分の行先階が、すでに呼び出し済みかどうかってことがわからないから、エレベーターに乗ろうとする全員がこの操作パネルに向かって呼び出しをしなければならないのも非効率じゃないかな? 乗りたい人全員が呼び出しをすれば、乗ろうと思ったら定員オーバーで乗れないみたいなケースは防げるかもしれないけども。結局、いちいち呼び出すのが面倒になったユーザーが、来ているエレベーターに適当に乗り込み、乗ってから普通に行先階ボタンを押すってことになると、せっかくの仕組みが台無しになったりするわけですよ。残念すぎます。

通勤ラッシュのタイミングで、この操作パネルに向かう列がどうなっているのかも気になるところですね。ちょっと観察に行きたいくらいですわ(行かないけど笑)。

大手町で見かけたエレベーターよりも進化してる!と一瞬思ったけれど、いざ使ってみるとそうでもない感がありました。いや、改善したつもりが別のところに支障を来たしたり、ここの環境や文脈ではうまくいかないところが新たに出てきてしまったり、そんな感じかもしれません。こちらを立てればあちらが立たず。ユーザビリティを改善するのは難しいのです。