講師のお手本を見たい人?!

2017年07月13日(木) 17:51

UXいろいろ, イベントの話, リサーチャーの知恵袋
WANT A SEMINAR TO SEE MY INTERVIEW?
Popular feedback for my seminar is "I wanted to see the interview conducted by the lecturer." and I'm eager to share it if the time permits. I would like to have even more time to share the intention of each question and overall interview flow before the interview. After observing the interview session, we should have even more time to share the interpretation of the interview, why I added or deleted a question, why I changed the flow somehow at some moment, what I was thinking in my mind when I was asking each question, whether I found a seed of an insight and how, etc. I believe the interview itself could be a recording. Umm, I think it's gonna work, and I do start preparation.

セミナー終了後にやっつけで書かれるアンケートってどうなの?という話を一昨日しましたが、そう言いつつ、素敵なお言葉が書いてあったりすると嬉しかったりして浮かれます。一方で手厳しいご意見も少なくない。たとえばインタビューセミナーを実施するたびに必ず要望として書かれていることの一つはこれ。講師のお手本が見たかった的なやつ。

見せてあげたいのはやまやまなのですが、お見せしないのには訳があるのです。

自信がない

 

……わけではない(たぶん…汗)。


一番大きな理由は時間がないことです。10分、15分のお手本の実演くらいは埋め込めるだろう、と思われるかもしれませんが、個人的にはお手本を“見る”だけでは、「どこがどうとは言えないけど、やっぱり、なんとなく、うまい」くらいにしかお手本の中身を読み取れないと思うのです。お手本の価値を最大化するには、まずインタビューがどのような目的のもと、どのような意図で設計されているのかを知ってもらう必要がある。そのうえで、インタビューを見る。さらにその後、インタビューを見返しながらの解説にたっぷりの時間をかけたい。インフォーマントとのラポールはいつ形成されたのか、どうやってそれを判断したのか、どうしてここでこの質問を追加したのか、どうしてここで質問の順序を変えたのか、深掘りしながら頭の中で何を考えていたのか、インサイトに繋がるヒントは得られたのか、得られたとしたらそれはどこで、どう得られたのか、などまで伝えたいのであーる。そして、そこまでやるとなるとめちゃくちゃ時間かかる。

もう一つの懸念は、実演をするには当然インフォーマント役をしてもらう人が必要で、その彼なり彼女なりには実演前のインタビューガイドについての解説を聞かせたくない。リアルなインタビュー実演にするため。よって、ちょっと外で待っててもらう?みたいな対処が必要になる。インフォーマント役も受講生だと、それはやっぱり申し訳ないです。もちろんインフォーマント役をやることで、聞いているだけの人とは違う学びがあるはずだから、それはそうと割り切ってくれる人がいるなら良いのだけど。

あとは、10分、15分のインタビューでは、昨日も書いたとおり、まずインフォーマントの人となりや生活実態のイメージを掴むところくらいまでしか実際にはできないので、やるなら短くても30分、できれば45分とか60分とかインタビューさせてくれぃ、という思いもある。

と、そんな裏事情を知ってか知らずか、長い付き合いのUX王子ことA藤先生からの依頼で、先日インタビューのライブ配信というのをやってみました。本当の狙いはライブ配信することではなくて学生さん達にインタビューを見せることでしたけどね。で、運良く情報をキャッチして見た人もいるかと思いますが、王子のセットアップが雑だったため(笑)あんまり音声が届かなかったらしいですね。インタビューなのに、音が聞こえなかったらそりゃダメだ。結局何人くらいの人が関心を持ってくれたのかは分かりませんが、ガッツフィーリングとしましては、結構ニーズがあるんでないの?という気がしていて、通常のインタビューセミナーとは別に、先に書いたような、設計解説→インタビュー鑑賞→事後解説 みたいな別セミナーを企画してはどうですか?と、誰とはなしに呼びかけてみるテスト。インタビュー鑑賞の部分はライブでもできるけど、録画でもいいよね。こないだの録画、使って良し!と王子とインフォーマント役の学生さんに許可いただいているし。

※さすがにここに学生さんの写真を載せるわけにはいかないのでぼかしてありますが、笑顔いっぱいの表情をお見せできなくて残念です。

で、企画のほうはきっと誰かがやってくれると期待して、録画素材をもう1~2個作りたいので、私のインタビューを受けてみたい人をゆる~く募集してみようと思い立ちました。
1. 東京に10年以上暮らしている人
2. 録画を各種セミナーで利用することを許可くださる人
3. 私と面識あるけど、たぶん忘れられていると思う人(笑)

【追加条件】
4. ご自分のスマホを操作する様子を撮影させてくださる人
5. 3を満たさないが、自分の他にもう一人、私とは面識がなく、その他の条件を満たす方をお一人お連れくださる人

3を満たす人にメールで連絡くださいっていうのは無理があるような気もするが、我こそは!と思う方はメールでご連絡ください。FBでも可。すごい人数からアプローチがあるとは思いませんが、応募者多数の場合は、私の独断と偏見で若干名選ばせていただきます。場所も提供してくださる方や平日昼間にご対応いただける方は選ばれやすいかもしれません。あと、謝礼は……出ません(笑)。応募締め切り:2017年7月31日(意外と長いのは、今月のスケジュールはもういっぱいで、インタビューできないからでっす)