メニューの改善…

2016年02月01日(月) 18:46

UXいろいろ, 日本発信四方山話, 東京, サインやUIの話, 食べるモノコト

REDESIGNED MENU: As young (younger?) boys requested “beef” as a kickoff of a new year, I decided to bring them to Grilled Aging Beef. Surprisingly, the menu was updated by providing a bigger drawing and locating the linear bar to tell the difference between marbling beef and lean beef next to the list of cuts with price. It looked upgraded, became easier to understand the given information, but it was not perfect yet. The list of cuts should have been lined up vertically, corresponding to the linear bar, which would be more intuitive to compare. Good try, but some more iterative works may be needed.

黒毛和牛を1頭まるごと40日間もドライエイジング(乾燥熟成)させて旨みをギュッと凝縮させたお肉を堪能できるお店として話題の(どこで?)グリルド エイジング・ビーフふたたび(前回の話はこちら)。

「何を食べたい?」と聞いたら、多少遠慮気味に「タンパク質…」という男子と、簡潔明瞭に「肉!」と答える男子と、「好き嫌いないっす!」と乗ってくる女子と、しかも全員年下という面子だったので、これは念願の、800グラムからしかオーダーを受け付けてもらえない大判1枚グリルに挑戦できる!と期待が高まりました。

 

[1] 改善された?!新メニュー [2] 2014年8月に見たメニュー [3] 脂ノリノリの大判1枚肉なり!

ということでメニューを拝見(写真[1])。あれ?前に見たメニューとなんとなく違う…。ということで以前のメニューの写真を発掘(写真[2])。改善されとる。そうか、やはり“分かりにくい”と不評だったのだな、うん。で、改善点は…、

A. 牛ちゃんのイラストをドドンと拡大
B. 霜降りと赤身を結ぶスケールバーを左下に移動
C. スケールと各部位の説明(および金額)の並びを統一

BとCのおかげで、情報の対応づけが以前よりも容易になりました。が、初来店のお連れ様たちは「分かりにくい…」とぼやいておりました。さて要因は? 写真をよくよく見比べると簡単に分かります。対応づけが甘いです。スケールバーのほうは上から順に(※番号は私が振りました)、

1. ショートリブ
2. タテバラ
3. バラヤマ
4. ホンミスジ
5. トモサンカク
6. サーロイン
7. ササミ
8….

となっているのに、各部位の説明は

1. ショートリブ 2. タテバラ   3. バラヤマ
4. ホンミスジ  5. トモサンカク 6. サーロイン
7. ササミ    8….

と並んでいて、説明を1、4、7、の順に読んでしまうと、途端にスケールとの対応づけが難しくなるという具合です。実に惜しい。

もっと大胆な改善が許されるなら、情報の見せ方、まだまだ工夫できそうなので、授業の教材とかに良さそうですね(勝手に…笑)。あと以前から気になっていたのですが、100グラムあたりの値段の下に小さな文字で1グラムあたりの値段も書いてあるのですが、コレ、いります? 全部、ゼロを二つ取るだけじゃん? 肉屋の慣習とかかな? 肉を食べに来る客にはあまり必要ないと思うし、必要とする人がいたとしても、このくらいの計算は誰でもできると思うし、ゼロを二つ取るだけだからすでに計算でもなんでもないような気さえする。

ちなみにこの日ねらっていた大判1枚肉は、リブアイロールと呼ばれる“美しい霜降りが特徴”の脂ノリノリなほうで、タンパク質を…と言っていた彼らに脂ぎったお肉…どころか、もろ脂みたいなのをたっぷり食べさせてしまったのだけど良かったのだろうか、と反省する今日この頃。いやしかし、肉、美味しかったな…(写真[3])。また行きたいけど、とりあえずは先週末ぶっ壊した胃腸を治さなければ肉どころか、何も食えん。