注意喚起いろいろ

2016年01月20日(水) 17:32

UXいろいろ, 日本発信四方山話, 石川, 奈良, サインやUIの話

NOTES FOR TOURISTS FROM ABROAD: Very many tourists from abroad respect Japanese culture (thank you!), but they sometimes make a mistake, because they don’t know it. For example, your backpack would easily break the Japanese sliding doors, or you are not supposed to sit down on the edge of the alcove as it’s not a step to relax, but a display for arts and flowers. The selfie sticks used on the platform of a bullet train can be really dangerous, and just a touch would cause a big delay. There should be a lot of others to do to fill out the cultural gap.

法隆寺の境内で見かけたドローン禁止!の掲示は、時代を感じさせるものでした。でも日本語オンリーだったので、海外からの観光客が持ち込むほどにはまだなっていないようです。

 

[1] ホームで自撮り棒は危ない! [2] バックパックで襖をざっくり [3] 床の間は休憩所ではないよ

同じく時代を感じさせる掲示で、しかも各国からの観光客にすべからく注意喚起しようと他言語対応しているものが北陸新幹線のホームにありました。自撮り棒禁止です(写真[1])。確かにこれは危ない。自撮りよりもむしろ、ホームに入ってくる新幹線を正面から撮ろうとするみたいな使い方のほうが多いかもしれませんが、とにかく線路のほうに自撮り棒を伸ばされたら、うん、危ない。自撮り棒が原因の事故とかで定時運行を乱されたらたまったものではありません。やめましょう。

奈良の町家で見かけた貼り紙は英語オンリーでした(写真[2])。バックパックを担いで見学に来る海外からの観光客に、背中のバックパックでうっかり障子や襖を破かないように気を付けてください!と、注意を呼びかけています。東京で暮らしていると、電車に乗るときはバックパックを胸元に抱えるようにしようというのが暗黙のマナーだし、障子や襖の脆さをぼんやりとでも知っている日本人(若い人たちには通じないかもしれませんけどね…)なら自然と気をつけようという意識が働くけれど、外国人にそれを期待するのは難しい。どうにも被害が多くなれば、荷物を入り口で預かったり、ロッカーを用意して置いていってもらったり、そんな対応が必要になりそうです。

別の町家のお座敷にて、中国語オンリーの注意書きを発見(写真[3])。中国語はまったく分かりませんが、環境と漢字から想像するに、“床の間に座らないでください”ってことでしょうね。段差になってるし、“床の間”という文字を見て、中国人にはむしろ、座るどころか寝る場所くらいのイメージで受け取られてしまうのかも? 中国語オンリーなのが興味深い。

外国人観光客が増えることに伴う対応、大変だな…。“外国人”って一括りにできないことも多いですし。注意喚起のペラ紙ひとつでコレだもの、東京オリンピックまであと5年をきったとか考えると、なんかゾワゾワする(笑)。