UXのためのユーザーインタビュートレーニング

2015年09月28日(月) 17:01

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USER INTERVIEW TRAINING IN SAPPORO: Even on a holiday, around 30 enthusiasts about learning user interview gathered to attend the seminar hosted by CSS Nite in SAPPORO. Though I refurbished the format based on the questionnaire from a previous event, I ran out of time to share some slides with interview tips. Instead, I gained some interesting questions in the final question-and-answer session, and was able to give a demonstration thanks to the very talented and tactful organizer. The form I prepared for learners to note down after each interview training session proved to have less space than required, which I definitely need to redesign for the next seminar scheduled on October 10th.

CSS Nite in SAPPOROの主催で開催されました“UXのためのユーザーインタビュートレーニング”は、おかげさまで好評のうちに幕を閉じました(自分で言うし笑)。

募集を開始した当初、提供した講師の写真が怖すぎるということで各所より非難囂々。差し替えろ!という指示がどこからともなく聞こえてきまして、顎がしゃくれてるのを我慢して差し出した柔らかめの写真のおかげ(なのか、本当に?)で、主催者曰く期待を超える集客となった模様です。

シルバーウィーク最終日という普通なら遊びに行くか、家でまったりしたい日の午後に30人近く集まってしまうなんて、札幌の人たちは暇…ではなくて、やる気十分。まー、札幌に限らず、去年今年とあちこちでセミナーやら講習会やらのお手伝いしていますが、いずれも開催が週末でして、私の週末はそれらの手伝いと旦那のマラソンの応援でほとんどなくなる今日この頃です。週末つぶして勉強したがる人が多すぎて驚く。

6月6日にHCD-Net主催で開催した“サービスデザイン方法論実践編”の内容を練り直して挑んだ札幌でのセミナーです。ちゃっかり『ユーザーインタビューの教科書』も抱き合わせ販売させていただきましたー。事前の注文を上回る販売で、予備を担いでいった甲斐があったというものです。参加者のほとんどの手元に本がある(写真[1])ということを前提にするなら、もう少し途中で参照を促すなんて小技も用意しておくべきだったかな…と帰り道にふと思いました。次回(あるのか?)はそんな感じで、本を買わないと受講価値半減みたいなイヤらしい内容にしようかな(笑)。

 

[1] 本を片手にセミナー受講 [2] 講師なわたし [3] インタビュー演習の様子

HCD-Net主催時に皆さんからいただいたアンケートの内容をもとに、インタビュー演習の回数はそのままにしつつスケジュールをすこしゆったり目に組んでみましたが、それでも時間が足りなくなって、最後の総合演習と講義を端折る羽目になったのは改めての反省点です。しかし、主催者からのご要望にお応えして入れた質疑応答では興味深い質問が次々と出て(写真[5])、それらに事例も交えつつ脊髄反射的に回答できる自分にウットリ(自画自賛っちゅうやつだ笑)しましたが、何よりも素晴らしかったのは、質疑応答を仕切ってくださったCSS Niteの益子さんが即興かつ強引にインタビューの実演をぶち込んできて、後先考えずに乗っかったら案外うまくいきましたというところ(写真[6])。コレはひとえに私…というよりも益子さんがスゴ腕だったからなのだ。こういう方と壇上に立てるというのは安心感ありますね。ぜひまたご一緒したいです。

 

[4] 演習の合間の講義中 [5] 最後の質疑、盛り上がりました [6] インタビュー実演ぶっこみ中
[7] 振り返りシートを初導入 [8] 記入欄が小さいことが判明 [9] 次回までに記入欄を大きく!

前回の反省を踏まえて作成した基本技チェックシートとインタビュー振り返りシートですが、札幌の皆さんに使ってみていただいたところ、記入欄が小さすぎて書ききれなーい!(写真[7][8][9])という人が続出したので、これは完全に改訂が必要です。承りました。それからもう一つ、今回気づいてしまった今の演習の流れに潜む大きな欠陥、それは、インタビュアーとインタビュイーを演習する順序が固定になってしまうことです。4つの演習すべて、インタビュアーをやってからインタビュイーをする人と、逆にインタビュイーを体験してからインタビュアーをする人、座席位置でどちらかに決定してしまっていることに今回途中でふと気づき、これは次回かならず改めると心に誓った次第です。

ところで次回は、産業技術大学院大学の履修証明プログラム『人間中心デザイン』の一部講義のさらに一部として10月10日に開催の予定です。これからの申し込みは無理なので、受講希望者は自分で企画してご依頼ください。お待ちしています。