ANA BAGGAGE DROPサービス

2015年09月25日(金) 11:09

UXいろいろ, 日本発信四方山話, 北海道, 東京, モノ+コトの話

ANA BAGGAGE DROP SERVICE: ANA introduced the automatic baggage checking system this spring, and I enjoyed my first experience with using it. The UI was clear and easy to follow, though I was too excited about receiving the claim tag printed to read the message about the counter-tag. Overall procedure was still straightforward for experienced travelers, at least. More surprisingly, my priority status was effective, as the claim tag itself was renewed to say so.

今回の帰郷は今年初の国内線フライトでした。ということで、ANAが今年の春に羽田空港に導入したセルフでの手荷物お預けサービスANA BAGGAGE DROPサービスを使ってみずにはいられません。

まず、いかにもココに置いてくださいという雰囲気を醸し出している空間(写真[1])にスーツケースを置きます。続いて、読み取り機にバーコードをかざして搭乗便の情報を伝えます(写真[2])。すると確認画面が出まして、乗り継ぎがある場合はここで追加指定できる仕組みになっていました。危険物の持ち込みに関する注意事項画面を通った後、手荷物タグが印字されて出てきます。そのときの画面に「引換証は最後に発行されます」というメッセージが書かれていたようですが、印字タグが出てくる様子を興奮しながら眺めていてあっさり読み逃しました。それまでは注意深く画面上に出るメッセージを読めていましたが、印字タグが出る瞬間に視線と意識が完全に画面から外れるという、ユーザビリティテストでよく観る光景ですね(笑)。

 

[1] セルフお荷物お預け台 [2] 搭乗便を伝えます [3] 手荷物タグを自分で貼り付け
[4] 荷物がベルトコンベヤーへ [5] 引換証は紙でした [6] タグに優先情報も印字

印字タグを自分で荷物に取り付けます(写真[3])。楽しい。上手にタグを貼れた喜びで興奮気味の私はすんなり確認ボタンを押してしまい、シャッターガラガラおりてきて、荷物が奥のベルトコンベヤーに向かって移動していく様子(写真[4])を楽しく観察し終えてからふと「あれ?引換証は?」となって慌てました。横で冷静に様子を観ていた出張帰りでちょうどいいことに羽田空港に居合わせた旦那が「最後に出るって書いてたよ」とツッコんできました。チッ。ということで出てきた引換証(写真[5])が紙だったのは、期待どおりではありますが、これもペーパーレスでよさそうなのに、とふと思った。ここでもう一度カードをかざして情報を登録するとかできそうですが、到着地で受け取った荷物と照合するときの簡便さを考えたら、紙が妥当ということでしょうかね?

さて、セルフでお預けするときの最大の懸念は“優先タグ”を付けてもらえないのではないかということでしたが、到着した新千歳空港のターンテーブルで、私のお荷物先頭で出てきましたー。お~、優先されとる。感激です。仕組みはいたって簡単。ゴールドメンバーであることを読み取ったマシンが、“PRIORITY”の文字をタグの両面合計4ヶ所に印字してくれていたのでした(写真[6])。これまでの別付けカラータグに比べると視認性が下がるので、荷物の積み下ろしをするスタッフの負荷は高くなってしまったのではないかと心配ですが、これまではプロにお任せだったちょっとしたお仕事を客自身が自分の責任の下で実行できるのは嬉しいし、楽しいですね。客のことを信用しているからこそ提供できる“サービス”とも言えるかもしれません。