2015年5~7月の読書記録

2015年08月02日(日) 16:31

本&映画の紹介

今年もやってしまいましたおまとめ読書記録。読了日は適当ですのであしからず。
6月7月が忙しすぎた。3ヶ月でたった11冊…やっと二桁っていうのはあり得ないですね。反省。マンガ(海街diary)の一気読みを入れてしまったのもいけなかった。マンガは意外と時間を喰うのさ。

業界の人には『「闘争」としてのサービス』、小説好きには『風が強く吹いている』、子育て中のパパママには『科学的とはどういう意味か』がオススメです。

 

読んだ本の数:11冊
読んだページ数:3117ページ
ナイス数:24ナイス

 

四十路越え!  (角川文庫) 四十路越え! (角川文庫)
恋愛とセックスの話で半分なんだ。そこがね、ちょっと個人的にはどうよ?と思ったけれど、もう少しマメに美容院へ行こうかな?とか、アイライン入れてみるか?とか、学びもありました。“プレゼント魔になってみる”など言われずとも実行しちゃえてることがあったのは、逆に言えばすでに四十路をしっかり越えられているということか?と喜んでいいのかどうか微妙な感じもありつつ楽しく読了。
読了日:7月1日 著者:湯山玲子


ほんとに使える「ユーザビリティ」 -より良いデザインへのシンプルなアプローチ ほんとに使える「ユーザビリティ」 -より良いデザインへのシンプルなアプローチ
基本的にはとても良い本だと思う。オフラインでの経験や気づきがインターフェイスデザインの大きなヒントになり得ること、だからこそ日頃からあらゆる空間や環境や状況を楽しむ努力を怠らず、気づく力を養うべきこと、わたしが実践していることと同じだし、ブログで取り上げたネタと被るものも多い。いくつか反論したい話があったり、ちょっと笑いを取ることに注力し過ぎなところがマイナスかな…。浅野さんが丁寧に訳注を入れてくれているけれど、訳注がないと笑えない人は結局わらえないと思った(笑)。
読了日:7月2日 著者:エリック・ライス


世にもおもしろい英語 世にもおもしろい英語
かつて一生懸命に英語の勉強をしていた頃、わたしも、こういう表現+語源を集めてましたよー。いつか本にしてやる!と思っていたけど、先越された…っていうか、忘れてたし、最近は英語の勉強も怠っているのでイイ感じの復習になりました。知らない表現も結構あったので有り難いです。まー、ビジネスシーンでシレっと使えるようになるためには何度か読み返す必要がありそうですけども…(若くないので新しく覚えるのは大変なのだ笑)。
読了日:7月3日 著者:小泉牧夫


「闘争」としてのサービス 「闘争」としてのサービス
いきなりプロトコル分析とか出てきて、ひぇ~となるが、そこはグッと耐えて読み進めましょう。“おもてなし”は客を甘やかすことではないってこと、サービスは提供する側とそれを受け取る人があってはじめて成立するし、一方通行のコミュニケーションであるはずがない。これを読んでいるときに出会った眼光鋭い美人の店員さんは確かにサービスを“闘い”と捉えていたように思う。この本とともに強烈に私の記憶に刻まれました。そういう本気でサービスを提供しようとしている人からのサービスを受けたいと思うなら、こちらも戦闘態勢で臨むのが礼儀。
読了日:7月4日 著者:山内裕


考えることの科学―推論の認知心理学への招待 (中公新書) 考えることの科学―推論の認知心理学への招待 (中公新書)
良書。人が日々の生活の中であれやこれや推論を重ね、失敗したり、ヒューリスティックとして蓄積したり、環境や文脈や他者の存在などに左右されたりしていることを自覚させてくれます。認知心理学の知識皆無で読むとちょっと難しいかもしれませんが、ちょっとかじってて、もう少しきちんと理解したいと思っているくらいの人(つまり私レベルだな…笑)には学びの多い本だと思います。オススメ。
読了日:7月5日 著者:市川伸一


ねにもつタイプ (ちくま文庫) ねにもつタイプ (ちくま文庫)
翻訳だけで食べていけるような方は、やはりそもそも好奇心旺盛で勉強家。かつ多少なりとも変人気質である。とか、勝手に決めつけて失礼この上ないのだが、私が翻訳家になれなかったのは、この変人気質が足りなかった…からではなく(たぶんそこは足りている笑)、勉強なんだな、間違いなく。好奇心も足りてるだろうから。ところで今や、英語は仕事をしていくための一つの“道具”に過ぎない。それでイイと言ってくださった恩師の言葉を思い出して、なんとなく涙…。まったく書評になっていないが終わり。
読了日:7月6日 著者:岸本佐知子


科学的とはどういう意味か (幻冬舎新書) 科学的とはどういう意味か (幻冬舎新書)
森博嗣さんの書く小説が好き。小説で印税がっぽり稼いだから、仕事はほどほどにして好きなことして生きてます的なことをシレっと言えてしまう彼はイイ。本書でも歯に衣着せぬ物言いが随所にあって(ご本人としてはだいぶ着せたつもりかもですが…笑)、でも科学社や技術者がいかに真摯に現実と向き合っているか、子ども達に何を学んで欲しいのか、親にはどう教えて欲しいと思っているのか、そんなことがぎっしり詰まっていました。子育て中の親たちに是非読んでいただきたい一冊です。“本を多く読むことは、必ず自分のためになる”ですって。
読了日:7月7日 著者:森博嗣


未来をつくる起業家 ~日本発スタートアップの失敗と成功 20ストーリー~ (NextPublishing) 未来をつくる起業家 ~日本発スタートアップの失敗と成功 20ストーリー~ (NextPublishing)
内容よりも先に、タイポの多さに驚いた。巻末に編集者さんのお名前がないので、もしかしたら編集者さん抜きのチャレンジ本かな? 話者の日本語がいけていないのか、書き起こすときにミスったのか、編集がダメなのか、いずれにしても読んでいて疲れるレベル。内容としましては、やはり生まれ育った環境(&親の背中)が持つ意味は大きいな…とざっくり思いましたとさ。
読了日:7月8日 著者:ケイシーウォール(CaseyWahl)


風が強く吹いている 風が強く吹いている
酒に強い→内臓の代謝がいい→箱根駅伝めざせる!って、ないわ(笑)。でも若いってスゴイし、こいつらならあり得るのかもしれないと思わせてくれるメンバーたち。あり得ないだろぅと終始思いつつも、応援しながら読んでいたら止まらない。箱根駅伝本番は涙なしでは読み切れません。とりあえず来年の箱根駅伝は見ることに決めました。
読了日:7月9日 著者:三浦しをん


その女アレックス (文春文庫) その女アレックス (文春文庫)
拉致監禁は単なる前振りだったのか-。それにしても飢えて、ねずみに喰い殺されるとか、イヤですね、言うまでもありませんが。しかしアレックスは生きのびる。復讐しか考えられない人生は悲しいです。違う生き方があったのではないかと、まー、第三者(というか単なる読者)は無責任にそう思ったりする、読後感あまり良くありません。読書中も不快な表現連発です。心して読み始めましょう。
読了日:7月10日 著者:ピエールルメートル


村上春樹「かえるくん、東京を救う」英訳完全読解 村上春樹「かえるくん、東京を救う」英訳完全読解
完全にタイトル買い(笑)。解説いらんわーとか思いながら読み始めたけれど、解説が実に勉強になるので英語を勉強している人にはオススメです。解説いらん人は飛ばして読めばいいというか、原著を買えばいい笑。ちなみに解説はレベル高いです。ある程度の英語力がある人でないと読んでも分からないのではないかと思う。かえるくんとのお別れは少し切ない。
読了日:7月11日 著者:村上春樹