ビジネスホテルと温泉旅館
2015年07月30日(木) 16:54
UXいろいろ, 日本発信四方山話, 栃木, 静岡, 愛知, モノ+コトの話HOTEL GUESTS’ NEEDS VARY: Some economy hotels provide options for guests to choose when housekeeping should be done, in the morning or in the afternoon. For business travelers who want to stay in the room in the morning to finish their job, “in the afternoon” option must be insightful. Guests staying at a hot spring inn have a different need. Even after breakfast, we want to be lazy and relax on a Japanese futon bedding, but many inns normally put away the bedding while guests having a breakfast. I really liked an inn provided an option for me to announce that I wanted to keep the bedding to keep relaxing. Providing no service can be a service.
出張なんかで移動が増えると、当然ホテル泊も増えて、各地のホテルがいろいろと捻ったサービスを用意してくれているのに気づいて楽しくなる。
先日名古屋で利用したダイワロイネットホテルでは、連泊時の清掃について「午後から清掃してください」と「清掃は不要です」の二つから選べるようになっていました(写真[1])。実際には、何も選ばなかったときの「午前中に清掃しちゃってください」も含まれるので三択になるわけですが、“午後指定”をできるっていうのが面白い。午前中は部屋で仕事をしたいから邪魔しないでね、ということで「午後から清掃してください」を選んでおけば、清掃係に邪魔されることなく仕事も捗る。ビジネスホテルならではのニーズな気がするぞ。
ホテルクエスト清水も、午前か午後か、清掃時間を選んで指定できるようになっていました(写真[2])。カードの大きさが不揃いなのはさておき、連泊するビジネス客が多いホテルでは結構当たり前のニーズなのかもしれません。
それが温泉旅館になると、客のニーズはがらりと変わります。日光のとある温泉旅館では「布団を上げないでください」という画期的な選択肢が用意されていました(写真[3])。温泉旅館に泊まった日の朝、朝食を食べるためにお食事処へと向かい、普段は食べない気合いの入った朝食に舌鼓を打った後、チェックアウトの時間までよーしダラダラするぞ!と気合い十分に部屋へ戻ったら布団が片付けられていたって~ときのガツカリ感たら半端ない(笑)。“布団を上げる”というサービスを提供しないこともまたサービスなり。発想の転換だ。