国産ミシンの歴史

2015年07月27日(月) 16:54

UXいろいろ, 日本発信四方山話, 愛知, イベントの話, モノ+コトの話

HISTORY OF JAPANESE SEWING MACHINE: Thanks to the good offices of Brother industries, Ltd., we had a series of seminars on usability hosted by HCD-Net at Brother Communication Space in Nagoya. The space plays a role in introducing the history of the company, which mostly equals to introducing the history of sewing machine made in Japan. Surprised to find that the Japanese sewing machine industry started from a tiny machine to effectively produce straw hats. Brother has diversified away from sewing machine, and now provides various usable devices. The copier in the museum was always ready for us to print and copy documents for the seminar. What a usable venue, love to be back!

名古屋を本拠地とするブラザー工業株式会社さんのコミュニケーションスペースという場所をお借りして、先週末はHCD-Net主催のユーザビリティ評価セミナーでした。名古屋も暑かったです(写真[1])。

 

[1] 名古屋でユーザビリティセミナー [2] ミシンの歴史を学べる会場 [3] 麦わら帽子製造用の水圧機

セミナーの内容はさておき、会場の展示が素敵でした。世界のミシンの歴史を一度に学べる堂々たる博物館(写真[2])。ミシンどころかアイロンもない我が家ですが(笑)、レトロなミシンたちは実に美しく、余計な機能がついていない分とてもコンパクトでむしろ機能的な印象を与えます。国産ミシン製造の足掛かりとなったのは麦わら帽子製造用の水圧機と環縫ミシン(写真[3][4])だったなんて、皆さんご存知でした? 創業者兄弟がミシン国産化にかけた情熱云々のあたりの展示を見ていてふと気づきましたが、“ブラザー”ってそういう意味だったんですね…。これまた知らなかった。

 

[4] 麦わら帽子製造用環縫ミシン [5] ミシンのメカニズムを学べます [6] 足踏みミシン体験もできる
[7] ブラザーの多角化の歴史 [8] パソコンソフト自販機 [9] 展示のコピー機を借りてます

ミシンの構造やメカニズムについてじっくり勉強したり、足踏みミシンを体験したり(写真[5][6])、実に盛りだくさんな博物館でした。ちなみにミシンで始まったブラザーが挑んできた多角化の歴史も幅広く紹介されています(写真[7])。特に男子には、パソコンソフトの自動販売機“TAKERU”の存在が響くらしい(写真[8])。展示の中には最新鋭のコピー機もありまして、セミナーで必要になるドキュメントはそこで出力したり、コピーしたりできるという(写真[9])、なんと便利で有り難い会場でありましょう。しかし、一般客が展示の通信カラオケシステムを使って歌い出してしまってちとウルサイという状況にもなり得る場所らしく、予期せぬ事態にも臨機応変に対応するための瞬発力と順応力をともに養うことができる、やはり有り難い会場であります。そういうわけでブラザーさん、お世話になりました。またよろしくお願いします。