テプラ…的なモノの功罪

2015年05月21日(木) 17:47

UXいろいろ, 日本発信四方山話, 山口, サインやUIの話, モノ+コトの話

MERITS AND DEMERITS OF A LABEL WRITER: It is really convenient to use a label writer to share information with many others, especially if you are not confident enough in your handwriting. It is not ideal, however, to use it in some contexts. The label of a bottle saying “Feel free to use this disinfectant spray for your slippers” doesn’t guarantee if the liquid inside is really disinfectant. The label provided on a Jizo (Ksitigarbha) saying “Put your palms together and pray, then you get prayers.” Okay, frame of mind. You can pick up a ladle with a label matches with your wish, and pour water on the Jizo. As there may be more elderly visitors, 2 ladles to prevent dementia are prepared.

テプラって有り難いですよね。自分以外の人も見るかもしれないラベルを抵抗なく作って貼ることができるようにしてくれたテプラには、これまでも幾度となく助けてもらってきました。

でも、“誰でも作って貼れる”からといって、安易に使われるとちょっとな…と思うこともある。

 

[1] 本当に消毒液なのか? [2] お地蔵様にもテプラですか [3] なぜか、ぼけ封じは2本ある

先日書いたスリッパ用消毒液(写真[1])の話もそう。宿としては、なんの悪気もなく、むしろ善意で「これは消毒液ですから自由に使ってくださいね」と伝えようとして、それをテプラで打ち出してボトルに貼りました。しかしユーザーはそれを見て「中身は本当に消毒液なのか?」と思ったりするわけです。もちろんテプラが悪いのではなく、その利用文脈は果たして適切なのかどうか、という話ですけどね…。

山口市は瑠璃光寺の水掛け地蔵。お地蔵様の左右に“手を合わせて 念ずれば 幸せ”とか、“お地蔵さま 手を合わせ念ずれば 通ずる”とか、テプラ(的なモノ)が貼ってあります(写真[2])…が、これ必要ですかね? せっかくのお地蔵様に要らない援護射撃でむしろ信憑性さげてません? いやもっと言うと、お地蔵様にお水をかけるために使うべく用意されている柄杓の底に、お願い事が貼ってある(写真[3])んですけど、コレを信じろと? それとも、的を絞ってお願い事をすべし!という有り難いご指導と受けとめるべきか? いやそんなことよりも、“ぼけ封じ”が2本あるのは、来訪者の年齢分布を加味したお寺の配慮…かもしれない(笑)。