2015年4月の読書記録

2015年05月15日(金) 17:17

本&映画の紹介

3月、年度末の鬼スケのおかげで全然読めなかった反動で、4月は多読。というか、読みかけてたのが続々読み終わったという展開に過ぎないのですが、久々の二桁。バランスもまぁ良い感じ。ちょっと新書が少なくて小説が多すぎるかな。『調査されるという迷惑』と『ノンデザイナーズ・デザインブック』は私と似たような仕事をしている人やしたい人にはかなりのオススメです。

 

読んだ本の数:10冊
読んだページ数:2954ページ
ナイス数:42ナイス

人間中心設計の基礎 (HCDライブラリー (第1巻)) 人間中心設計の基礎 (HCDライブラリー (第1巻))
やっと通読。人間中心設計(HCD)を勉強したり、推進したり、推進するべく社内で暗躍?!したりしたい人が知っておくべきことが網羅されていて、ためになるけど眠くもなる(笑)読み応えのある一冊。業界で言われていることの背景や歴史、研究の変遷がどば~っとまとまっています。黒須先生の本なので当たり前ですが、黒須先生の研究参照が多い。旦那の博士論文もチラッと触れられていたからサラッと教えてあげた。シリーズ第8巻の執筆お手伝いをうっかり引き受けてしまっていたりするんだよね…。憂鬱(笑)。
読了日:4月2日 著者:黒須正明


ダイイング・アイ (光文社文庫 ひ 6-11) ダイイング・アイ (光文社文庫 ひ 6-11)
なにげに、というか比較的ダイレクトに、交通事故の怖さを伝えようとする社会派な作品。“加害者も、「自分だって運が悪い」程度の認識しか持たない”から、毎日あちこちで“不運な”交通事故が繰り返される。そういう意識の持ちようを戒めたいがための物語だったように思う。車の運転はやっぱりコワイなー。いつも乗せてくれる方々に感謝しつつ、皆さんの安全運転を切に願う。
読了日:4月8日 著者:東野圭吾


人生激場 (新潮文庫) 人生激場 (新潮文庫)
『名作に驚きの事実発覚』がですねー、面白すぎて腹よじれました。この書評を書こうと思って再読したら、二度目にもかかわらずまた腹よじれました。“名作と呼ばれる物語の主人公には、右も左もわからない人がやけに多い”とさ。三浦しをん、面白いぞ。日々たのしそうで羨ましいぞ。友達になりたい(←図々しい笑)。
読了日:4月10日 著者:三浦しをん



調査されるという迷惑―フィールドに出る前に読んでおく本 調査されるという迷惑―フィールドに出る前に読んでおく本
調査にご協力くださる方々への敬意を忘れずに、誠意には誠意で返す。貴重な時間だからこそ、参加者にも楽しんで帰っていただけるように場と雰囲気を作る。いつもそういう姿勢でユーザー調査に臨んでいる…つもり……。「自分に誠意があるから、すべて意のままに通ると思うのは、きったない甘えさ」…グサッと突き刺さる一文だった。フィールドワークとユーザー調査を一括りにすべきではないけれど、根っこにあるべき思想や姿勢は一緒だと思う。ユーザーリサーチに携わる人にもぜひ読んでもらいたい一冊。
読了日:4月10日 著者:宮本常一,安渓遊地


家族はなぜうまくいかないのか 論理的思考で考える(祥伝社新書) 家族はなぜうまくいかないのか 論理的思考で考える(祥伝社新書)
“男女差別の原因を作る家庭”というところに激しく納得である。子どもの頃、「女の子なんだから…」と前置きされることにどれだけ大きな反発を感じたことか。親が子どもに渡すプレゼント選びにすでに男女差が見え始めるとな。そうだそうだ、女子にも野球のグローブ買ってやれ。女子だって理科図鑑をじっくり眺めたいぞ。男子だってリカちゃん人形で遊びたいかもしれない。私は弟と一緒に超合金で遊んだ。つまり、偏らせずにいろんなことに挑戦させるがよろし。ところで本書の一番は、第6章の沖縄家族のお話でした。
読了日:4月13日 著者:中島隆信


女子力男子 ~女子力を身につけた男子が新しい市場を創り出す 女子力男子 ~女子力を身につけた男子が新しい市場を創り出す
来る電気シェーバー関連の仕事に備えて男子の生態を学ぶ一環。この著者のデータ分析はいつものことながらザックリし過ぎているし、座談会のモデレーションはとても褒められたものではないし、だから書かれていることを鵜呑みにしたらダメ。とは言え、ザックリと近頃の男子ってどんな?を掴むためには良書と思います。“化粧ポーチ男子”とかひぇ~って感じ。女子力で完全に負けている(笑)。でも清潔感のある男子が増えるのは嬉しいことです。おじさん達も見習って欲しい、うん。
読了日:4月15日 著者:原田曜平


悪いうさぎ (文春文庫) 悪いうさぎ (文春文庫)
探偵さんとは仕事の内容や仕事に対する態度に被るところがある…と勝手に調査屋は思うのだった。いやー、それにしても巻き込まれましたね。何事も重なるときって重なるんだよね(なんのこっちゃ)。殺したくなるような輩が次々と登場して疲れたけど、殺されなくてホント良かった。シリーズほかのも読んでみたい。
読了日:4月20日 著者:若竹七海


第4の神話 (角川文庫) 第4の神話 (角川文庫)
やはり、篠田節子氏の物語は…くらい。精神的に大丈夫なときに読まないと一緒に落ちていってしまいそうになる。女性の生き方、物書きの苦悩、男性のエゴと弱さ、出版界の黒さ、うーーーーん、やはりスッキリしない読後感。疲れました。しばらく遠慮したいです。
読了日:4月26日 著者:篠田節子



ノンデザイナーズ・デザインブック [フルカラー新装増補版] ノンデザイナーズ・デザインブック [フルカラー新装増補版]
再読どころか再購入。持ってたはずなのに見あたらなくて、しかし読みたくて買ってもーた。うちから借りてってそのままになっている人、潔く差し上げますんで勉強してください。再読して思う。この適度な量と適度な内容がノンデザイナーにはとても適切。ちょいちょい必要になる参考書です。
読了日:4月26日 著者:RobinWilliams


プチ哲学 (中公文庫) プチ哲学 (中公文庫)
初読のときは、もう少しいろいろと思うことがあったように思うのだが、改めて読むと受けとめ方が違う…ところがある。哲学ってそんなもんかな? ちょいちょい引っ張り出して読んでみようかな?
読了日:4月29日 著者:佐藤雅彦