京都でお試し町家暮らし

2015年02月23日(月) 18:17

UXいろいろ, 日本発信四方山話, 京都, モノ+コトの話

POSSIBILITY OF LIVING IN KYOTO?: Main purpose of my visit to Kyoto this winter was a marathon event for my husband, but a hidden motive of mine was to see if we could be happy to “live” in a machiya (traditional townhouse). Machiya Residence Inn offers unique and amazing experience, and we certainly liked to have an opportunity to “live” in Kyoto albeit temporarily, but it was too cold to enjoy having such a spacious and traditional atmosphere to be honest. If we buy such a traditional house for our golden years, so many renovations would be required, which might spoil almost all the “machiya” atmospheres. Umm, should we experience the machiya stay in another season to judge?

京都旅行のメインテーマは旦那の京都マラソンでしたが、老後に京都の町家をリノベーションして暮らすっていうのが本当にありかどうかを一棟貸しの町家に泊まって真剣に考えてみるという隠れたミッションを引っさげての旅でした。

まさかの降雪にもめげずお宿、朱雀ふしぞめ庵に到着して中へ入ると、自転車一台くらいは置けそうな広々とした玄関(ミセニワ)でまず満足。しかし寒い。玄関なんてどこの家も寒いの当たり前ですけども、雪が普通に中に入り込んでくる作り(写真[1]/玄関の中から撮っています)だから尚更寒いに決まってます。

 

[1] 外から雪が降り込む玄関 [2] 左にナカノマ、右におくどさん [3] 寒気も招き入れる欄間

ガラガラと引き戸を開けて奥へ進むと左手にはナカノマ(和室)があって、右には通り庭(ハシリニワ)が続き、おくどさん(台所)が並びます(写真[2])。昔、竈を使って煮炊きをしていた空間ですね。熱気や煙を逃がすために頭上は吹き抜け(火袋)になっています。おくどさんの足元には床暖房が設置されていましたが、その程度では話にならないくらい暖気は上へ上へと上がっていきます。夏はさぞ涼しいことでしょう…。引き戸には素敵な欄間がはめ込まれていて(写真[3])とても素敵ですが、玄関の寒気が無情にもこの欄間から居室へジワジワと入り込んできます。寒いっつーの(笑)。

 

[4] こぢんまりオクノマ。奥に坪庭 [5] 水回りが奥にまとまってます [6] 寝室は2階。トイレが遠い…

オクノマ(和室)が今で言うリビングルームということになるのだと思いますが、4畳半くらいですかね(写真[4])。三方の戸や窓をすべて開け放つことができれば程よい空間として居心地もアップするのでしょうが、とにかく寒いので完全に戸締まり。寸分のすき間も許せません。坪庭の向こうにある小さな窓はお風呂場です。その一画に洗濯機があったり、おトイレがあったり、水回りがまとまっています(写真[5])。便利です。でも寝室が2階なので、夜トイレに起きて…となると、寒い中、階段下りて、ミセノマ、ナカノマ、オクノマと三室を通り抜けてやっとトイレ(写真[6]/左の階段を下りてきてリビングの奥の扉を開けた先がやっとトイレ)。高齢者には向かない設計です。

隠れミッションの結論ですが、相当リノベーションしないと無理っぽいことが分かりました。居住性を追求してリノベしていったら、町家らしさは何も残らないのではないか?という疑問が残る(笑)。あまりの寒さに、せっかくの広々空間をまったく活用できず、エアコンからの暖気が届く範囲でこぢんまりとした暮らしに終始した3泊4日。残念でした。懲りずに別の季節に行ってみるかどうか…しばらく悩みます。