女子には数日分、男子には…

2015年02月09日(月) 19:04

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A FEW DAYS’ TRIAL FOR GIRLS, AND ONE NIGHT TRIAL FOR BOYS: It just makes sense a hotel offers a trial set of cosmetics not only for one night, but for a few days, which prompts girls to keep trying it to see if the brand suits with them. The cost for it should be included in the cost to stay, but girls like it to see a “good” service of the hotel. I found a hotel starts to offer a trial set of men’s cosmetics, which was a set only for one night, though. It is believed that the number of boys who care about personal maintenance like girls do has been increased lately, and the cosmetics manufacturers seem to have already started targeting boys too.

ホテルや旅館のお部屋に準備しておいてくれているアメニティグッズ。最近は、BVLGARIとか、L’OCCITANEとか、MOLTON BROWNとか、ちょっとリッチなブランドのアメニティを売りにする宿泊プランを用意して、“女子”の食いつきを狙っているとおぼしき宿を見かけることが多くなりました。ま、私はそういう感じの女子ではないので、それだけで釣られるようなことはないんですけどね。

ですが、昨年利用したお宿のアメニティが、宿…ではなく化粧品メーカーのマーケティング戦略として実にウマイ!ような気がしたのでご紹介します。

 

[1] ドドンと4人分のコスメセット [2] 女子には数日分のエリクシール [3] 男子には一回分のGACHI

たとえば昨夏、両親と一緒にお泊まりした小樽旅亭 藏群には、ザ・ギンザ コスメティックスのベーシックケアセットが、なんと人数分の4つ用意されていました(写真[1]…3つしか写っていませんが4つありました)。宿泊は男女2人ずつだとお知らせしてあったのに、絶対に使わない父や旦那の分も含めた4つありまして、全部一人占めしようとしている母から半分を奪い取るのに苦労するという…(笑)。そんなすったもんだはともかく、一回使い切りではなく、4~5日は使える容量のクレンジングと化粧水と乳液、それにコットンのセットをわずか1泊の客にドドンと人数分。太っ腹だ。まー、宿泊代金がその分に見合うだけ上乗せされているはずなので自分で買っているようなものなのですがね。とはいえ、そこに宿泊するその日だけではなく、その日から何日か続けて使ってもらえるようにすることで、商品に自信のある化粧品メーカーの売り込みは功を奏する…かもしれない。わずか1泊の温泉旅館で、普段なら使わないメーカーの化粧水や乳液を喜んで使って、翌朝「わ~、お肌がスベスベ!」なんて感動しても、それは、温泉のおかげかもしれないし、日常から解き放たれた開放感のおかげかもしれないし、その開放感のおかげで達成された深い眠りのおかげかもしれないし、ということで、「あの化粧水、買ってみようかしら?」とはならないのだ。日常生活の中で何日か続けて使ってもらってジャッジするように仕向けるこのマーケティング、悪くないと思う。

同じように、奥湯河原 結唯の客室にも、一回使い切りとは違うトラベルパック的なエリクシール シュペリエルがありました(写真[2])。ザ・ギンザのものもそうでしたが、持ち帰って使ってくださいね…という雰囲気満々にパッケージングされています。ちなみにどちらも資生堂のブランドなので、このマーケティング、仕掛けているのは資生堂か?

と思いきや、男性向けにPOLAが提供している“GACHI”の一回使い切りセットもありました(写真[3])。これは、最近話題の女子力男子をターゲットにした新たな試みか? うちの旦那が見向きもしなかったのは、女子力の低さを物語るものなのか? それは喜んでイイ話なのか? でも旦那の老化スピードはぜひ私と同じくらいであって欲しいと思うのでもう少し肌のケアとかするよう促すべきだろうか? それはともかく、化粧品メーカーが女子に対する新たなアプローチを試しているらしきこと、男子にもアプローチし始めていること、あわせて興味深し。