リヤドの紹介~ラバト編

2015年01月05日(月) 18:04

UXいろいろ, ついにアフリカ到達, モノ+コトの話, モロッコ

INTRODUCTION OF A RIAD IN RABAT: There are many small-scale renovated accommodations, called “riad,” in medinas of Moroccan cities. Common characteristics of riads are the difficulty to find, beautiful courtyard with a vaulted ceiling, small rooms located in a square round the courtyard, and many traditional decorations and furniture everywhere. Thr riad we chose in Rabat was Dar El.Kebira, which owner is a lady who had lived in Japan for quite a long time and whose son performs as a professional model and actor in Japan. She doesn’t highlight her experience or relationship with Japan at all though, and the riad is full of Moroccan cultures, which is really good. And, the riad is sophisticatedly furnished, which can be one of the most attractive features of this riad. One negative point of this riad, if I would point out, can be the soft mattress, which could be a big issue for sleep lovers.

モロッコのメディナ(旧市街)には“リヤド”と呼ばれる宿がたくさんあります。古い邸宅を改装した小規模な宿泊施設で、入り口がいかにもなホテル然とはしていないので見つけるのに苦労しますが、中に入ってみれば、素敵な中庭があり、その上は吹き抜けになっていて(晴れていれば)太陽の光が燦々と降り注ぎます。中庭を囲むように小ぶりな部屋が配置されていて、部屋の窓や格子、用意されている調度品などはモロッコの文化を色濃く伝える素敵なものばかり。

モロッコへ旅立つ前にはこの宿選びに苦労しました。どの町にも数えきれないほどの選択肢があり、Web上で手に入る情報から取捨選択せざるを得ないので、いよいよご対面というときにはドキドキでした。結果的には、どこのリヤドも満足のいくチョイスだったと思っています。まー、他を選んだ時のケースと比較できないので「これで良かった」と思わざるを得ないんですけどね(笑)。

 

[1] ラバトの宿 Dar El.Kebira [2] 中庭で吹き抜けを見上げる [3] 中庭を囲むように部屋がある

今後モロッコ旅行をするかもしれない読者の皆さんのために(いるか?)、わたし達が利用したリヤドとそれぞれの特徴を紹介します。まずはラバトで利用した Dar El.Kebira です。

メディナのウダイヤ門からはすぐのところにありますが、他の門から入るとかなり奥のほうという印象です(当たり前か…笑)。お昼頃に到着してしまったのですが、快く荷物を預かり、観光案内をしていただきました。しかも英語で(これすごい貴重)。しかし観光を終えて宿に戻ったら、次の従業員は英語ダメだった…。しかし晩ご飯のときに判明したのですが、このリヤドのオーナーは長く日本に住んでいて、日本語もちょこっとできるマダムでした。おまけに息子さんは日本でモデル兼俳優業をしているという中村悠斗さん。残念ながら私の範疇外だったので存じ上げませんが(笑)、言われて画像検索して写真を見せてあげたらすごく喜んでいました。モロッコに帰ってくることはすごく稀で、でも日本で頑張っているから応援してね!と、お母さんさりげなく宣伝。そういう会話を交わしたからこそ思うのは、日本人と結婚して息子をもうけ、自らも日本語を操り得ることをまったく前面に出さずにリヤド経営をしていることがすごくイイなって。多少なりとも外国かぶれすると、それを前面に出してしまいがちですが、彼女はそれを控え、モロッコの文化でいっぱいのリヤドを経営していました。そこに置くモノを選ぶときには日本で生活した影響がもしかしたら出ているのかもしれないけれど、いかにも日本から持ち帰りましたというものは一切おいていません。それでいてとてもセンスの良いものばかりが整然と配されていました。そう、このリヤドの一番の特長は全般的にとてもセンスが良いところです。

 

[4] お部屋の洗面ボウル [5] 部屋に飾られていた絵 [6] 廊下に飾られていた民族衣装
[7] 屋上テラスの屋内部分 [8] 屋上テラスの屋外部分 [9] テラスからの眺め…いまいち笑

また、屋上にあるテラスは寒い季節でも使えるように屋内と屋外が半々の作りでした。ガラス戸一枚なので屋内と言えども寒いですし、屋外からの景色もとりたてて素晴らしいものではなかったのですが(笑)、もう少し暖かくて青空を楽しめる季節であれば、このテラスは大きな売りになるのではないかと思います。

こちらのリヤドの残念なところは、なんと言ってもベッドのスプリングが柔ヤワでとても腰に悪そうなところ。連泊とか無理っぽいです。いつもマットレスにこだわった宿選びをしている人には、こちらのリヤドはオススメできません。