フェズのおススメ神学校

2014年12月23日(火) 16:56

ついにアフリカ到達, モロッコ

MEDERSA BOUANANIA, OLDEST RELIGIOUS SCHOOL IN FEZ: Arrived in Fez, one of the historical towns in Morocco, like Kyoto or Nara in Japan. Though I didn’t like the Medina (old city) of Fez that was full of annoying pullers-in, I was satisfied with the amazing geometric patterns which filled all the walls and ceilings of the Medersa Bouanania. It was also nice to see the minaret against such a blue sky.

ラバトを発って、フェズへやってきました。日本で言うなら京都や奈良に相当するいわゆる“古都”という場所のようです。ガイド本的には“旧市街”と呼ばれるエリアを、到着早々に軽く探索しましたが、それはもうウザイ! 頼まれてもいないのに観光客のための案内役を買って出てチップをくすねようとするお兄ちゃんたちがウザーイ。

そんなイラつくお兄ちゃん達をガン無視して、なんとか辿り着いた目的地はブー・イナニア・マドラサ。14世紀に建てられた神学校です。で、中へ入ろうとしたらまた止められました(笑)。一生懸命に理由を伝えようとしてくれるのだけど何を言っているのか分からない。かろうじて“クローズ”だということと、“10”という数字は理解できました。今日はもうクローズだから、明日10時に戻ってこいということかな? と思って英語で聞いてみたらイエスって言うから、それで諦めて帰ろうと思ったけれど、だったらまったく入れないように門を閉めればイイ話なのにおかしい…ってことで、しぶとく聞いてみたら携帯電話のディスプレイを見せられました。そこには“15min”と書いてあったりとかして、あー、今は祈りの時間だから15分待てば終わって入れるよってーことだと判明。とりあえず、さっきの“10”という数字は何だったん?とか思ったけれど、待ってれば中を見せてくださるということで許す。

 

[1] 入り口からして美しい! [2] 中庭の水盤で足を清める信徒 [3] 青空をバックにした尖塔

待たせてもらった階段(写真[1])とかもふつうに素敵で待つのは全く苦になりませんでした。15分弱の時間が過ぎて、さーどうぞと案内された扉の先には広々とした中庭が。その中央には丸いくぼみに水を張ったところがあり、何に使うのかな?と不思議に思っていたら、お祈りに来た人が足を洗い出した(写真[2])ので謎が解けました。神社の手水のようなものですかね? 祈りを捧げる前に身を清める。宗教が違っても思いは一緒のようです。

カサブランカもラバトも生憎の曇天だったので、見上げた尖塔が青空をバックにしていたのはとても気持ち良かった(写真[3])。

 

[4] ドアや壁の装飾にご注目 [5] ドアのアップ。修復中の箇所も [6] 壁の彫られた幾何学模様

入ることを許された中庭から見る限り、どこもかしこも美し過ぎる彫やモザイクで(写真[4][5][6])、旧市街でわたしを終始イラつかせてくれたお兄ちゃんたちの血筋の方々が作り上げたものだと思ったら、気持ちはとても複雑になりましたが、それはそれ、これはこれ。フェズの必須は絶対にこの神学校です。