2014年9~11月の読書記録
2014年12月09日(火) 18:42
本&映画の紹介まさかの二度目のまとめて読書記録(笑)。9月下旬からまたしても仕事に追われる日々だったのです。これでも読んだほうだと思うのです。読書量が減ると、学びが足りていないような気がして少し不安。だからといって読めばイイってもんでもないしな…。とりあえず、年内もう少しガンバッテ積ん読本を消化しないと…。
『女性の見識』と『小野寺の弟・小野寺の姉』の二冊がオススメです。
読んだ本の数:13冊
読んだページ数:3409ページ
ナイス数:26ナイス
マーケティング・インタビューのプロ モデレーター 聞き出す技術
マーケティング業界のプロモデレーターさん。考え方や取り組み方はだいたい一緒のようなので安心して読めました。暗黙知と化しているに違いないスキルを上手に外化されていてすばらしいです。彼女のモデレーションを拝見してみたい。
著者:早尾恭子
だから日本はズレている (新潮新書 566)
いつの時代も、大人はそういう感じで、若者はそれをこういう感じで斜めに見ながら大人になっていくのではないかと、思ってしまったのだった。彼らがどんな大人になっていくのか、楽しみですね。
著者:古市憲寿
ラストファンタジー (幻冬舎文庫)
ミスターが小説を書いていた。多才ですね。病と向き合い、でも互いには向き合いきれずに苦悩する母と子の物語。水どうで見せるミスターの横顔と小説家鈴井貴之の面影は重なっているような、いないような。普通に小説として楽しませていただきました。前口上と後口上も絶妙な調味料になってたかな。
著者:鈴井貴之
「30分遅れます」は何分待つの?経済学 (日経プレミアシリーズ)
新書ですしね。読みやすくまとめた感じでよろしいのではないかと思います。読みやすくは書かれているのですが、やはりもともと経済学が苦手というか好きになれないという先入観が邪魔をしまして、楽しめはしませんでした。苦手なものは苦手。
著者:佐々木一寿
臨床真理 (上) (宝島社文庫 C ゆ 1-1)
障がい者と性の問題。深く重たいテーマ。新米の臨床心理士を主人公にすることで入りやすくはなっているけれど、その反面、あってはならない“軽さ”も加わってしまっている感じがしてちょっと微妙でした。とりあえず途中では終えられないので下巻へ。
著者:柚月裕子
臨床真理 (下) (宝島社文庫 C ゆ 1-2)
やはりな展開。性描写がキモイのもやはりな感じ。実際にこうした患者さんと関わりながら仕事をしている人たちが読んだら怒っちゃうところ多々あるんだろうな…と思うと、逆にそんな難しいテーマに挑んだ著者にエールを送りたくもなる。
著者:柚月裕子
女子高生の裏社会 「関係性の貧困」に生きる少女たち (光文社新書)
JK産業なる言葉を始めて知りました。コワイ。うちの姪っ子は田舎で楽しく受験生やっているはずだから大丈夫だろう…とか思っていたら普通にお散歩してたり…しないよな…、しないでくれ。本書を通じて“ぐ犯少年”なる法律用語にも出会いました。家出や売春を繰り返し犯罪をおかすことになる可能性が高いとされる少年少女を言うのだそうな。そして彼らを取り締まる法律はあるのに、犯罪予備軍とおぼしき大人への対処や処罰は甘い。含蓄あります。著者のように、ぐ犯少年の話を聞いてあげられる大人が増えていくといいですね。
著者:仁藤夢乃
殺人の門 (角川文庫)
かなりの間、“なんとなく読んだことがあるような気がする…”と思いながらページをめくり続け、読了。結末を読むまで初読であることに自信を持てないという…。いかにもありそうな話でそれがよく描かれているからなのか、著者の他の作品との類似性が原因か、とにもかくにもイラツク登場人物たちでした。
著者:東野圭吾
余計な一言 (新潮新書)
随所に良いことが書いてありました。“余計な一言”が口をついて出るということは、やはりそもそものメンタリティが成熟していないとか、メタ認知(自覚)が弱いとか、学ぶ姿勢が整っていないとか、相手の気持ちや事情を慮る余裕がないとか、つまり自分の内なる問題なのだ。とまず自覚することが余計な一言を避けるための第一歩なのでしょう。
著者:齋藤孝
女性の見識 (ディスカヴァー携書023)
最後の宮澤賢治風のまとめが最高にイイです。読みながら激しく反省することしきり。わたしも40を過ぎましたからね。見た目に気を配り、それ以上に中身を整え、人間関係を億劫に捉えることなく華麗にさばき、いつでも胸を張って、しかし出しゃばりすぎず、いやしかし時にはガツンと、そう、そんな余裕のある女性に、いつかなるぞ!…たぶん(笑)。無理をしないのが大切なのですってよっほっほ。
著者:神谷ちづ子
小野寺の弟・小野寺の姉 (リンダブックス)
これは超絶すばらしい姉と弟の愛情いっぱい過ぎる物語である。弟はともかく、姉=片桐はいりさんを想像しながら読むとあっさり入り込めてしまってビビる。とりあえず映画を見たくなったが、劇場へ行くほどのものかどうかと迷う。のは、姉のキャスティングに比して、弟のキャスティングがいまいちのような気がしてしまうから…かな。
著者:西田征史
外国人だけが知っている美しい日本~スイス人の私が愛する人と街と自然~
とりあえず次に帰省したときには、実家から徒歩5分もかからないところにある瑠璃光寺資料館に絶対に行こう!と思った。あまりにも近いせいか、山口自慢の観光地として“瑠璃光寺”はカウントされないんだ、きっと。でも瑠璃光寺ファンは結構いる。ことが分かった。他に大きな気づきはなかったかな。タイトルが煽りすぎな感は否めない。
著者:ステファン・シャウエッカー
“町内会”は義務ですか? ~コミュニティーと自由の実践~ (小学館新書)
賃貸マンション暮らしだし、子どものいない夫婦二人暮らしだし、まさに“町内会”に入っていることになるのかどうかよく分からない現状。そしてそれにはまったく不満も不安もない。でもいつか一戸建てに住んでみよう!と思ったら再浮上する疑問だったりするんでしょうね。マンション暮らしを貫き通したいとか、思ってしまったりなんかしました。
著者:紙屋高雪