ロンドンの自動販売機
2014年11月05日(水) 18:45
UXいろいろ, ヨーロッパ所々方々, イギリス, モノ+コトの話VENDING MACHINES IN LONDON: I was quite surprised to find out that there were so many vending machines in London lately. And, more surprisingly, the vending machine that Qbic hotel provided accepted no cash, but credit card only. There are quite a few shops and restaurants in Japan that require cash and no card, which often surprises my guests from abroad. It is understandable to avoid paying commission charges to the card companies, but it could be a big issue for Tokyo to welcome many more tourists heading to the Olympic games. We already have one more original and easy payment system by IC card, which may make the situation more complicated (or easier?). Well, the vending machine of the hotel I used to buy a bottle of water didn’t work supposedly, and the words the hotel staff said to me was “Sorry, but, you know, it’s French,” which made me laugh a lot, as it’s so British!!!
今年何度かロンドンを訪れて、少し驚いたのは自動販売機が増えていたこと。グリニッチ公園にほど近い Maze Hill 駅のホームでスナックの自動販売機を見かけて(写真[1])、それがロンドンを象徴する電話ボックスやダブルデッカーバスを彷彿とさせる真っ赤なペイントだったことに驚いたりもして。
そして昨日紹介したQbicホテルの自動販売機です。Qbic Hotel は現金不可を徹底していました。宿泊代金の支払いはもちろんのこと朝食代金も現金支払いは受け付けません。そして一階に設置されている自動販売機(写真[2])も、現金不可。インストラクションに従って自分でカードを挿入し、PINを入力して、購入手続きをします(写真[3])。
日本では未だにカードお断り!とするお店が多くて、欧米人のお客様を連れて街を歩くときには結構大変な思いをします。ロンドンでは逆になんでもクレカで済ませられるように…という動きがみられた。現金を持ち歩かなくて済むように、カード一枚で必要な支払いをすべて済ませられるように、そうしたユーザーのニーズに応えようとしている…のかな? クレカでの支払いを受け付けると数パーセントの手数料をカード会社に持っていかれるんですよね。小売店としてはその分だけ利益が減る。その減益を補うためにカードを拒否して現金のみとするか、あるいは人件費など別のところでの支出を抑えてクレカオンリーにすることを狙うか、どちらを取るかは経営者の判断に委ねられるわけですが、2020年の東京オリンピックへ向けて、前者はもうあり得ない気がします。日本の場合はICカードという第三の支払い方法もすでに成立しているので、話はさらにややこしくなりますねー(いや、そっちを推していけばむしろ簡単になるのか?)。
ちなみにわたしがクレカ自販機で購入したペットボトルのお水は受取口に落ちてきてくれなくて、ホテルスタッフを呼ぶ羽目になりました。現れたホテルスタッフに事情を説明したところ、彼が開口一番に言った台詞は…Sorry, but, you know, it’s French. でしたとさ。そうね。イギリスじゃなくて、フランスの会社が作った自販機だから、商品が予定どおりに落ちてこなくても仕方ないわよね(笑)。