工場の祭典~成功の鍵を握るのは…

2014年10月13日(月) 17:59

UXいろいろ, 日本発信四方山話, 新潟, イベントの話, モノ+コトの話

KEY OF SUCCESS… : I joined an official tour to visit the 3 small factories introduced in the previous postings. It is great to provide such a reliable tour guided by a knowledgable local guide, especially for those who are not familiar with the area and not willing to drive around in a rental car. Even better, the event office provided shuttle buses which allowed me to travel among several information centers, but the unfortunate thing was that the detailed information about the shuttles was not shared with potential visitors, like myself, beforehand. For an event held in a suburban city, it is critical how to provide efficient and reliable means of transportation.

これまで紹介してきた工場三軒、実は今年新設された“オフィシャルツアー”に参加して連れていっていただいた工場でした。

 

[1] 広範囲に広がるイベントなのだ [2] オフィシャルツアーはオススメ [3] シャトルバス情報早く欲しい

工場の祭典”という試みに賛同し、参加した59の工場は半径10キロほどのエリアに点在(写真[1])していて、おまけに東京都心のように少し待てば次の電車が来るとか、網の目のようにバスが走っているといった地域ではありません。ですから主要な交通手段は“クルマ”と考えるのが妥当です。しかしゴールド免許を身分証としてしか使うことのないペーパードライバーにとって、開催地のこの地理的環境は大きなネック。昨年の参加者からの要望を受けて今年、地域を熟知した地元ガイドとともにバスで巡るツアーが企画されていることを知って、ならば行ってみよう!と背中を押された人は私だけではないのではないでしょうか? 申し込み専用サイトの見た目やユーザビリティがたとえどんなに酷くても(マジで…笑)、途中で挫けずに申し込みを済ませた参加者たちでツアーは軒並み定員いっぱいだった模様です。今年は8つのツアーが企画されていて(写真[2])、わたしは金曜日午前のツアーに参加しました。

移動手段に頭を悩ませる必要がなくなることはもちろん、各工場で見学にかける時間管理もガイドさん任せにできるので、短時間のうちに効率よく回れます。自分のペースで回れないという短所はありますが、使える時間がはっきりしているからこそ、各工場での解説は勘所を心得た適切な量と内容でやっぱり効率が良いと思う。移動時間も、ガイドさんが工場や燕三条という地域の歴史を紹介してくれて参考になりました。

オフィシャルツアーを使わず、しかしレンタカーもなしで工場を回ろうと思ったら、ローカル電車に乗るか、奮発してタクシーかという選択に迫られる…と思っていたのですが、当日会場入りしてから、レンタサイクルとシャトルバスを数路線、運営側が用意してくれていることを知りました(写真[3])。この情報をなぜもっと早く発信してくれなかったのか…は大いなる疑問。この情報があれば、工場巡りの計画は一段と立てやすくなっていたことでしょう。行きたかったのに諦めたスノーピークにだって、このシャトルバスを使えば行けたのに…。スノーピークにはすごく行きたかったから、事前に電話をして、アクセス方法を尋ねたんです、わたし。で、「お車がなければタクシーを使っていただくしか方法がありません、ごめんなさい」って言われたのだった…。シャトルバスの存在を、工場の人も知らなかったってーことです。どういうことだよ~。ちなみにシャトルバスは土日のみの運行だったから、結局使えなかった可能性が大きいのですけども。そしてレンタサイクルも、私が使いたかった日は生憎の雨模様だったので、これまた活用できず。やはり、地方都市のイベントは、移動手段をどう提供するかが鍵を握りますねー。