ロンドンの路線図

2014年09月03日(水) 16:56

UXいろいろ, ヨーロッパ所々方々, イギリス, サインやUIの話, モノ+コトの話

LONDON TUBE MAP WITH ACCESSIBILITY INFORMATION: London Tube map has evolved, and I liked to see it also contained the overground map. Have you noticed that there are now 2 different wheelchair icons to tell if the station provides step-free access from street either to platform or to train? It might be really important information for chairbound people to consider where to live or how to move around. It is also very useful for travelers with huge suitcases. When you know if the station is access-free at least to the platform, you will be sure of looking for an elevator to use. Tokyo metro map shall consider including the similar information for increasing tourists from abroad?

 

[1] 表紙が素敵なロンドン路線図 [2] 7年前のが左。今年のが右 [3] 車椅子アイコンが二種類に

ロンドンへ行くたびに、地下鉄路線図には大変お世話になっています。コンパクトなサイズだし、見やすいし、分かりやすいし、手にする度に表紙のデザインが変わっていて楽しい(写真[1])。もちろんそれは、たまにしか行かないからだけど…。

手元にあった2007年のものと今年のものとを見比べてみたら、この8年でいろいろと進化していることに気づきました。Circle 線の延長など地下鉄路線の充実にあわせて路線図も当然変わっていますし、Overground の路線も一緒に記載されるようになっていてとても便利。それにバリアフリーの車椅子アイコンも二種類に増えています(写真[2]の左側が2007年, 右側が2014年)。

かつては、外の通りからプラットホームまでバリアフリーになっていることを示すだけでしたが、同じアイコンの図と地を反転させたもの二種類を使うことで、外の通りからプラットホームまでのバリアフリーと、車両までのバリアフリーとを区別して示すようになっています(写真[3])。“車両まで”っていうのが、単に駅員さんがいてヘルプできますよってことなのか、なにかもの凄いテクノロジーを導入して、車椅子でも楽々乗車できるようになっているのかは分かりませんが、車椅子で生活する人にとってこうした情報は日々の生活の中でちょっとお出かけするときはもちろん、生活基盤とする場所を選ぶときなどにも大きな意味を持つに違いありません。

それに、大きな荷物を抱えている旅行者にとっても実は貴重な情報です。この駅はバリアフリーだと分かっていれば、エレベータを探すという行動に移れる。闇雲に探して、なくて、ガッカリして、大荷物を担いで結局階段を昇る…みたいな残念を減らせるのは万国共通で嬉しいことではないでしょうか。ということで、東京の路線図にもこういう情報を盛り込んだりしたら外国人観光客さんとかに喜んでもらえるのではないですかね?とか思ったのでした。