小樽旅亭 藏群
2014年08月18日(月) 18:43
UXいろいろ, 日本発信四方山話, 北海道, ヒトについて, モノ+コトの話OTARU RYOTEI KURAMURE: I invited my parents to stay at Otaru Ryotei Kuramure with us in expiation not for coming home often, though I myself was strongly eager to experience the well-regarded accommodation to be honest. I liked the bath with a big window, though I disliked the toilet without a window (I, however, might like it in winter). I was amazed to find some nicely chosen furniture in the room, and loved the idea of hiding a black lump (= TV) in a closet to allow guests to enjoy the well-designed atmosphere (but my father requested to set it ready…).
札幌へ帰るときはつい、実家という名の無料宿泊施設(笑)を利用してしまうのですが、なかなか帰郷できないお詫びに、今年は両親を連れて小樽旅亭 藏群への一泊二日を敢行しました。…というのは大義名分で、実は単に自分がとにかく泊まってみたかったというだけの話だったりもする。
モダンなお茶室(写真[2])やアート作品を散りばめた開放感あふれる中庭(写真[3])も自慢の藏群。足腰が弱くなっているであろう両親が一緒ということもあり、階段のないフラットタイプのお部屋をリクエストしました。そして案内されたのは“木風雨”と名の付けられた203号室(写真[4])。名の由来は、俳人の勝又木風雨…かな? 張碓のあたりに句碑があるらしい。
それはともかく藏群のお部屋です。案内されるや否や、リビングの椅子に腰かけて寛ぎタイムがスタート。イイのだ、それで。そのために来たんだ。だから私がリビングの全容をとらえる素敵な写真を撮り損ねたことを悔いる必要はない…。お部屋の雰囲気を台無しにする無機質なテレビはお宿の計らいで棚の中に隠れていたのですが、いつでも見られる状態にすることをあっさりとリクエストした父…。ここに来てもテレビを見るのか……。高齢者の揺るぎない日常生活おそるべし。
そういうわけでリビングの様子をお伝えする写真はありませんが、間接照明を上手に使った和室、明るく開放感いっぱいのお風呂場、オシャレな調度品の数々、そしてお庭の向こうに流れる朝里川と河岸で咲き誇る紫陽花(写真[5]から順に)。全般的に満足度は高めです。客室の残念を挙げるとしたら、ちょっと低めの天井高と窓のないトイレかな。トイレは庭側の配置なのになぜか窓がなく、空気が籠る感じが気になりました。ただし、冬の文脈を優先したつくりなのかもしれません。