朝食時間を記した紙

2014年08月19日(火) 17:00

UXいろいろ, 日本発信四方山話, 北海道, ヒトについて, モノ+コトの話

REMINDER OF BREAKFAST TIME: Whenever we stay at a Japanese style inn, we are asked to decide what time we would like to have breakfast next morning at the end of the gorgeous dinner. Because we would normally have enjoyed drinking a lot by bed time, we often wonder what time we should go to the dining for breakfast when we wake up in the following morning. As all beverages in the room or the bar throughout the stay at Otaru Kuramure are complimentary, guests tend to enjoy drinking too much (which is not good, but often happens I guess), but our host handed a small piece of paper which told us the time for breakfast we decided. What we needed to remember was the fact that the cheating paper would tell us the time. What a thoughtful service for drink lovers.

藏群は、最近はやりの?!オールインクルーシブシステムでした。食事の際にいただくアルコール、館内にあるバーやカフェでオーダーする飲み物、部屋の冷蔵庫に備えてくれている缶ビールやミネラルウォーターなど、いずれもお値段を気にすることなく飲んじゃってください!という仕組みです。

 

[1] 冷蔵庫にはサッポロクラシック [2] バーでは小樽ビールも飲める [3] 朝食時間を忘れても大丈夫

冷蔵庫の中には、北海道限定のサッポロクラシックが人数分(写真[1])。飲兵衛夫婦とさらにその飲兵衛の父も一緒ですから4本で足りるはずはなく…。しかし電話で連絡すれば冷えたものを持ってきてくれるので心配いりません(笑)。バーカウンターへ行けば、小樽ビールもいただけます(写真[2])。

コンビニで大量の缶ビールを買い込んでせこせこと持ち込む必要がなくて、オールインクルーシブには大助かりなわけですが、しかし日々飲み過ぎの父が度を越してしまうことのないようにと見張り番を務める羽目になった旦那様はいつものペースで飲むことができず、ちょっと残念だったかもしれません。さすがに申し訳ないので私も若干抑え気味(若干かよっ…笑)。まー、親孝行ネライの旅ですから今回は仕方ない。いつか気楽に呑んだくれられる面子で再訪しよう。

ところでこの藏群でもっとも感心したちょこっとサービスは、夕食を終えてお食事処を出るときに渡された一枚の紙切れでした(写真[3])。約束した朝ごはんの時間が記されています。夕食が終わる頃に「明日のご朝食ですが…」と係の人に声をかけられるのはどこの旅館に泊まってもだいたい一緒です。いくつかの選択肢から好みの時間を選ぶことになるわけですが、朝はゆったりとまどろみたいから朝食の時間はできる限り遅くという場合、朝食を済ませてからもうひとっ風呂浴びるためにと早めの朝食時間を選ぶ場合、チェックアウトの時間やその後の予定なども勘案して、8:30にしようか、9:00にしようかといった具合に悩んだり、相談したりした結果、結局8:30にしました…というのを、散々飲んでから寝て起きたら「あれ? 朝食って何時でお願いしたっけ?」となるのはこれまたよくある話…だと思う。うちだけじゃないと信じる。

こうやって紙に記して渡してくれれば、サービスを提供する側も受ける側も間違いがなくて安心だし、具体的な数字を覚えるという記憶負荷がなくなるので飲兵衛にはとても嬉しい心配りです。もちろん、この紙の存在を忘れてしまうまで飲んだらダメ。美味しい朝食をいただいてチェックアウトできるように、飲み過ぎ夜更かしほどほどに。