CDGにて足首捻挫…

2014年07月07日(月) 16:48

UXいろいろ, ヨーロッパ所々方々, ヒトについて, フランス

EXPERIENCE AT CDG WITH AN ANCLE TWIST: A picnic doesn’t end till you are back home, which means stay alert till you are sure of your safety at home. And, I can now say that I didn’t follow that traditional instruction when I twisted my left ankle on a step at CDG. I should be sure of having a portable cooling gel for such a case in the future. I now remember how uncomfortable when I don’t understand the language people in front are talking. And, I can now trust the words of the lounge receptionist and wait for my wheel chair comes before my flight leaves, as it would never fly off without a checked-in passenger.

“家に帰るまでが遠足です”とはよく言ったもの。出典どなたか存じませんが、今、これほど心に染みる言葉はありません…。

トランジットの空港でターミナルを移動するためにバスに乗ろうとしたあの瞬間、わたしは確かに油断していた。悔やまれます。しかし後悔先に立たず。しゃーないので、今後おなじ失敗を繰り返すことのないよう、この経験を書き留めておこうと思うのだった。

捻挫は初動が大切です。と、以前階段から落っこちて捻挫したときに学んだ教訓を活かして、ハンカチを濡らして捻った左足首にまずあてました。しかしこんなときに絶対的に役立つのは冷却ジェルシートではないかと思う。旅先での急な発熱に備えていつも何枚か持参することにしている冷却ジェルシートを、次回からは機内持ち込み手荷物の中に必ず備えることとしよう。

左足を引きずりながらやっとの思いで辿り着いたラウンジで、受付のお姉さんにお願いして空港のファーストエイドを呼んでもらいました。間もなくフランス人のごっつい男子救急隊員3名到着。英語が通じたのはそのうちの一人だけだった…。ヨーロッパの人たちは皆さん英語ができるというのは幻想である。いや、英語わかるおっちゃんがいてくれて助かりました。ありがとう。「指は動かせるか?」とか「この部分は痛むか?」など簡単なやり取りを経て、患部にかなりな大きさの保冷剤をあてて包帯を巻くという応急処置を完了。切り傷の絆創膏も新調してくれました。そして「医者に行くか?」と問われ、「1時間後にフライトだからできればこのまま帰りたい」と伝えたら、とある書面にサインを求められました。 “医者に行かないのは自分の意思である”的な文章が書いてあって一瞬怯む。医者に行くことを勧めたのに私が拒否したということになってしまうのか? というか、救急隊員の見立てでは医者に行くべきだということ? 応急処置が終わってホッとしたのも束の間、また不安になる。今ふりかえってみれば、単なる儀礼的な書面で、救急隊員が後から訴えられたりすることのないようにするためのものだということが分かるが、単なる捻挫だという確信を得られていない状況で、この後に10時間を越すフライトを控えているとなれば無駄に心配もするというものだ…。

そして何より私の心をかき乱してくれたのは、何か質問する度に、英語の分かるおっちゃんが即答するのではなく、隊員3人がフランス語であーだこーだ議論をしたあと、ものすごい簡潔で簡単な英語で要点のみが伝えられるという会話のあり方です。何を話しているのかを理解できない状況がいかに不安を煽るものかということを思い出しました。なんとなく反省…(笑)。

救急隊の口添えにより、搭乗時は車椅子で案内してもらえる手はずとなりました。階下のラウンジへ行くのは大変だろうということで、特別にファーストクラスのラウンジで搭乗までの時間を過ごさせてもらうことになって、ありがたやー。しかし、搭乗開始のアナウンスが流れ、日本人ビジネスマンたちがガヤガヤと出立してからしばらくしてもお迎えがありません。いよいよ出発15分前になってもお迎えがないものだから、最高潮に焦った。ラウンジの受付嬢は「絶対に迎えが来るから待て!」と自信満々。いまいち信用しきれないのは相手がフランス人だから…ではなく、“手伝いを必要とする客の案内は優先される”という経験則からの勝手な思い込みがあったからだと思う。今おもえば、私のスーツケースを積んだまま、私を残して飛行機が飛び立つことは絶対にあり得ないわけだから、悠長にお迎えを待っていてまったく問題なかったのだろうけど、とにかく一人でソワソワしまくりでした。手のかかる車椅子客は最後の搭乗になる…ことを事前に伝えてくれるだけで安心感ハンパないんですが、後回しにされるケースもあるということがコレでよく分かったので、次からは優雅に待つ余裕を持てそうです。というか、そんな“次”が訪れることがないことを祈りたい。