客の振る舞いは現地仕様

2014年07月10日(木) 10:35

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CUSTOMER BEHAVIOR AT A RAMEN BAR: Found a popular ramen bar in London, and enjoyed a nicely exported Japanese cuisine. British customers seemed to enjoy it, but they were also enjoying chatting while eating which should have made the noodle soggy and slack. They kept staying a while even after they finished eating, even though there were some customers waiting for a table outside. Such behaviors would rarely be seen at a ramen bar in Japan, as Japanese know how yucky the soggy ramen is and regard a ramen bar as a kind of fast food restaurant. It is hard to export such a sense of customers.

 

[1] ラーメン屋 Bone Daddies [2] メニューの一部。高いです [3] 豚骨ラーメンにした。味は上々

ロンドンで評判のラーメン屋へ行ってみました。Bone Daddies といういかにも豚骨メインと思わせる?!ラーメン屋へ(写真[1])。

ちょうど夕食の頃合いだったこともあってか、店の外には長蛇の列。その列が店内にも続いていて、およそ10組20人くらいはお待ちでした。最後尾の人に「ラーメン屋の列だよね?」と聞いたら「そうだよ~。とても美味しいから是非あなたも」とおススメされてしまったので、日本では決して並ぶことのないラーメン屋の列に並んでまでロンドンでラーメンを食べることとなりました(笑)。

皆さん、上手に箸を使ってラーメンをすすっていらっしゃった。メニュー(写真[2])によると醤油ラーメン、豚骨ラーメン、味噌ラーメンなどの定番に加え、キムチラーメンに担々麺、さらにはつけ麺までありました。うーん、悩む。悩んだ結果の選択は豚骨ラーメンとなりました(写真[3])。細麺だった…。味噌ラーメンにすれば黄色いちぢれ麺だったかな? さすがにちぢれ麺は期待できないか? とりあえずコシのあるイイ茹で加減だったので許そう。それにしてもラーメン一杯で£11。£1=175円換算で1,925円という破格。ロンドンでは、円換算すると何も食べられなくなる。

日本のラーメン屋と言えば、回転率の高さが売上を大きく左右するファストフード代表格の一つ。日本人は伸びたラーメンの不味さをよく知っているので、出てきたら、即座に食べ始める。食べている最中も無駄口をたたかず、ラーメンが伸びる前に、美味しい状態で平らげることを目標に黙々と食べ続ける。日本人にとってそれは、成長過程で身に着ける常識のようなものだと思う。

食べ終わったら、表の様子をうかがい、列ができているようなら連れが食べ終わるのを待つことさえせずに席を立ち、外で待っている次のお客さんのために席を空ける。そんな振る舞いが日本人にとっては当たり前のこと。言うまでもありませんが、ロンドンのラーメン屋でそんな振る舞いはほとんど見かけられませんでした。「喋ってないで食え!」と言いたくなるようなお客さんが多勢。彼らのラーメンは絶対に伸びてる。食べ終わってからもお喋りは止まらない…。お客さんが日本人的振る舞いをできるようになれば、このお店の列はずっと短くなるのにな…。いや、それはむしろ望まれないのか? 常に列があるほうが繁盛店に見えるからむしろ喜ばしいのか? でも、列を見て並ばずに立ち去っているお客さんもいるかもしれないから、その見込み客を獲得するという作戦はあって然るべきかと。

結局なにを言いたいかというと、ラーメンやラーメン屋は輸出できても、そこに来るお客さんの振る舞いはその土地の風習にあわせて自動的にローカライズされてしまうという現実が興味深いなーという話。ハードとソフトが揃ってこそのサービスを違う文化に持ち込むことの難しさをラーメン食べながら思ったりしたのでした。