東北初の世界遺産, 平泉へ

2014年02月18日(火) 16:32

日本発信四方山話, 岩手

HIRAIZUMI, TOHOKU’S FIRST WORLD HERITAGE SITE: Motsuji Temple is famous for its Jodo garden grounds, though it was totally covered by snow in this season. The front approach to Chusonji Temple is a steep hill, which turned out to be quite dangerous with snow, but I seemed to have remembered how to survive as I practiced a lot in Sapporo in my childhood. Konjiki-do (Golden Hall) may be the high point of the visit to Hiraizumi, but I preferred “Konkōmyō Saishōou-kyō Sutra written in gold to form stupas on dark blue paper” as it’s so beautiful.

2011年に東北ではじめて世界遺産への登録を果たした平泉を駆け足で巡ってきました。

 

[1] 毛越寺の本堂 [2] おみくじにも雪が積もるほど [3] 大泉ヶ池は雪原と化す

まずは毛越寺(もうつうじ)。結ばれたおみくじにも雪が積もるほどの大雪の後だったので心配でしたが、お寺の方々がしっかりと雪掻きをしてくださっていました。ありがたやー。極楽浄土の世界を表現した庭園がお見事!らしいですが、大雪の後だとただの雪原ですね…(写真[3])。しかし、雪のおかげで観光客の姿もまばら。シンっと静まりかえった澄んだ空間に身をおくと、背筋がシャキッとします(寒さのせいか?!)。

 

[4] 武蔵坊弁慶の立派なお墓 [5] 雪の月見坂を登ります [6] 金色堂へ向かう道

続いて中尊寺。バスを降りてすぐのところに武蔵坊弁慶のお墓があります(写真[4])。やたらと立派。そうここは、源義経が最期を遂げた地ですよね。最期の最期まで身を挺して主君をお守りしようと尽くした弁慶殿に合掌してから月見坂へ向かいます。この月見坂がなかなかの勾配と距離でした(写真[5])。降雪も厳しくなってきたりとかして…。いや何よりも、帰りにこの坂道を下るのかと思うとビビる。雪道、久しぶり過ぎる。先回りして書きますが、帰りは何度かツルっとなっとなりましたが、大丈夫。ツルっとなったときの体勢の建て直し、身体が覚えていました。子どもの頃に身体で覚えたことは強いです。

さて、道中はともかく肝心の中尊寺金色堂です(写真[6]/中は撮影禁止なので外観のみ)。度重なる火災で多くの堂塔が焼失した中、金色堂だけは創建当初のままの姿で残っているというから驚きです。堂内には奥州藤原氏4代のご遺体が納置されています。親子4代の首級が一箇所に残っていることが世界でも珍しいことなのだそうです。金箔で覆われたお堂はそれはそれは豪華でした。しかし個人的には、讃衡蔵(さんこうぞう)で拝観できる文化財のほうが興味深かった。中へ入っていきなりお目にかかる三体の丈六仏はデカッ!くて衝撃的。何よりもその美しさに感動したのは“金字宝塔曼荼羅図”です。

 

[7] 白山神社と能楽殿へ [8] 維持が大変そうな能楽殿 [9] 十二支生まれ歳守護神社

最後に、中尊寺の鎮守神を祀る白山神社へ。素敵な能楽殿があるのですよ(写真[8])。SONY BRAVIAのCM“細部の美”篇に登場する舞台です。裏には、十二支生まれ歳守護神社が並んでいました(写真[9])。ミニチュアサイズの神社がカワイかった。大雪ですが、無事に東京の我が家へ帰れますように…。守護大神さまのご加護がありまして、1.5時間ほどの遅れで帰ってこられましたとさ。明日からまた雪の予報ですが、ご加護が続くことを祈りましょう。