遂にタニタ食堂へ

2014年02月20日(木) 20:26

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FIRST VISIT TO TANITA SYOKUDO: One of the Japanese leading health-care equipment manufacturers, TANITA Corporation, is famous with its staff canteen serving healthy dishes, and it opened TANITA SYOKUDO, a dining hall open to the public, 2 years ago. We finally got a chance to visit it this month. A kitchen scale is provided on each table, which allows guests to check if the amount of rice is appropriate. It recommends guests to use the timer to be sure of eating slowly enough, as we are suggested taking longer than 20 minutes. Some interesting gimmicks, but flow planning should be reconsidered to invite more guests, I thought.

健康機器メーカーのタニタが、その社員食堂のコンセプトを忠実に再現した“タニタ食堂”を開店してから、早いものですでに2年以上が経ちました。オープン当初の大盛況が落ち着いた頃に行ってみよう…と思っているうちに月日は流れ、2年が経ったわけですが、やっとのこと行ってみたら、いまだに整理券を配る仕組みのままで驚いちゃった。人気は衰えていないようです。

時間が来たら整理券と引き換えに食堂へ入場し、入り口脇にある券売機で食券を買います。オープン当初からずっと変わらず選択肢は日替り定食と週替り定食の二つのみらしい。二つのうちの一つを選んで食券を買うだけなのに、この券売機が絶妙に使いにくくて余計な時間をとられる感じ。領収書をもらおうとすると尚更、どのタイミングで領収書ボタンを押せばいいのか迷っているうちにあわわわわ…となる(笑)。じっくり券売機を検証したかったけれど、後ろに続く列から醸し出されるプレッシャーのおかげで長居どころか写真を撮ることもできず、次回への持越しとなりました(また行くのか?!)。

 

[1] 2月10日のメニューです [2] 日替りの鶏肉のなめこおろし煮 [3] 週替りのチキンシチュー

そんなことより食事です。わたし達が訪れた2014年2月10日の日替り定食は、鶏肉のなめこおろし煮、週替り定食はチキンシチューでした。副菜は小松菜の鮭和え、ラタトゥイユ、そしてとろろ昆布のみそ汁です(写真[1])。なめこが大好物のわたしは日替り定食(写真[2])に即決。旦那は消去法で週替りのチキンシチュー(写真[3])になりました。

 

[1] スケールでご飯の量を計測 [2] 20分かけてゆっくり食べよう! [3] いまだ整理券配布の人気

各テーブルには、クッキングスケールとタイマーが備え付けられています。ご飯の量はおよそ100グラムに抑え、野菜の摂取量を増やすことで満腹感をキープすることが勧められています。いやしかし、お茶碗にご飯をよそって、席についてから計ったところで調整はしにくい(写真[4])。だったらご飯をよそうときに簡単に微調整する仕組みを作ってくれたほうが良い感じしますけどね。まー、用意されているお茶碗にちょうど良い感じでよそえばだいたい100グラムになるということにはなっているようですが。

それからタイマーは食事時間を測ってみましょう!ということで置かれています。よく噛んでゆっくり食べれば満腹感が上がるというのはよく聞く話ですが、タニタ食堂でも、20分以上を目安にしてゆっくりランチをとることが推奨されています。咀嚼回数が自然と増えるようにと、野菜は大きめにカットしたり、火も通しすぎないようにと工夫しているらしい。ぜんぜん火の通っていないゴロゴロ大きな人参を箸で掴めなくて悪戦苦闘する旦那の姿が面白かった(笑)。でも彼は10分とかけずに食事を終えてしまっていました。意識的にゆっくり食べた私も、20分は要さず、3分近く早く食べ終わってしまいました(写真[5])。タイマーの数字を見ながら、ゆっくりゆっくりと意識しても、スピードを抑えるのは難しいですね。やはりこういうことは日頃からの習慣づけが大事なようです。

タニタ食堂(写真[6])で食べた食事が薄味…に感じられたとしたら、日ごろの味付けが濃すぎるってことになるんですかねーきっと。気を付ける…かもしれない。と、敢えて明言は避けるとしよう。とりあえず、タニタ食堂の動線設計はやり直すべきだと思う。そうしたらもう少しお客さんを効率よくまわせるようになるし、客同士が無駄に衝突しそうになる危険も回避できるのではないかな?