上がった状態がデフォルト
2013年11月07日(木) 14:50
UXいろいろ, 日本発信四方山話, 東京, 京都, モノ+コトの話, リサーチャーの知恵袋UP POSITION AS DEFAULT: Men often leave the toilet seat up and women are forced to touch it to make it in the down position. I guess many women agree with it. What to do, however, if the majority of the users is men? The seat of a bullet train toilet is in the up position as default for men, and there is a button for women, who dislike touching the unsanitary seat, to make it in the down position. I may have been biased to see things from the strong perspective of women, but this toilet has reminded me of that possibility.
京都から東京までの道中、お連れ様のトークがエンドレスでした(笑)。
相槌を打ち、合いの手を入れるのも修行の内だと思いながら席に座り続けるも、なぜか“ひかり”に乗車しているため、なかなか東京に着かない…。ということで、途中で一度、ゴミを捨てに行くついでにちょっと伸びでもするか~な気持ちで中座し(新幹線の座席から離れることを“中座”というかどうかは微妙ですが、談話?!の途中であったことは間違いありません笑)、あまりにも一瞬で用事が済んでしまったため、勇気を出してトイレにも行ってみるか…と、生涯を通じて敬遠してきた新幹線のトイレに入ってみました(写真[1])。
「きゃ~、便座が上がってる。うげぇー、下げないと使えないけど、触りたくないよぉ。ったく、これだから男子はもお…」と思った私の目に飛び込んできたのは、便座を下げるためのボタンなり(写真[2])。押してみた。便座、下がった(写真[3])。感動した!!!
水を流したら自動的に便座や蓋を下げてくれる仕組みになっているトイレや、便座や蓋にツマミをつけて、もろに“便座”な部分に触れなくても上げ下げができるようになっているトイレなどの紹介を過去にしてきましたが、ここで少し反省です…。そう、わたしは常に女子目線でトイレの評価をしてきました。
確かに、新幹線の客層としてはタフな出張をこなす男性が圧倒的に多いのかもしれません。また、我が家統計によりますと(母数、少なっ)、女子よりも男子のほうが断トツでトイレが近い。新幹線のトイレを利用するお客様の男女比が圧倒的に男子に傾いているならば、なるほど、デフォルトは便座が上がった状態にするというのは理に適っています。そしてボタンひとつで便座を下げられるようにすれば、女子への配慮も抜かりなし。
ビジネスホテルにズボンプレッサーが必需品かどうかという話もそうですが、モノゴトの受けとめ方に男女差があってもおかしくないシーンや場所、他にもたくさんありそうです。女子目線に偏らないよう、心して観察しよー。