ズボンプレッサーは必需品か?

2013年11月06日(水) 15:27

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NEED A TROUSER PRESS?: I hated such a huge trouser press in my tiny room at a budget hotel in Kumamoto, and preferred the idea of “self-service” which was employed at another hotel. It can be another idea of having the press folded and placed in a corner, though I would never use it as long as it requires some extra effort just to use it. Budget hotels in Japan used to target only male guests who stay at the hotel for their business, so providing a trouser press was a kind of must item in the rooms. Now, no longer. Here is a free idea for any budget hotel to apply: at the time of the booking, on the Web, most of the time I guess, providing a list of extra items to choose for the stay.

 

[1] 巨大なズボンプレッサーが鎮座 [2] 使いたい人が持って行く仕組み [3] 小さくして隅に常備

三井ガーデンホテル熊本のくまRoomには、かなり巨大なズボンプレッサーが常備されていました(写真[1])。デスクの反対脇にはやはりかなり大きめの空気清浄機が鎮座していて、わずか14平米しかないお部屋の窮屈感といったらなかったです。空気清浄機は嬉しいけど、ズボンプレッサーは要らない。ズボンプレッサーを必要とするような格好で出張とか行かないし、そもそもただの観光客ですしね…。

カンデオホテルズ菊陽熊本空港のお部屋も、同じく14~15平米という狭いお部屋でしたが、ズボンプレッサーや空気清浄機は、エレベータを降りたところの踊り場に置かれていて(写真[2])、利用したい人が自室まで運んで使うというセルフサービススタイルでした。空気清浄機はあっさり売り切れとなりましたが、ズボンプレッサーは3台、売れることなく踊り場で一夜を過ごした模様です。

ところは変わりまして、京都。京都四条大宮東横インのお部屋にも10月に一泊お世話になったのですが、こちらではお部屋にズボンプレッサーが完備されていました。小さくたたまれた一台がビニールカバーに包まれて、デスクの脇の邪魔にならないスペースにヒッソリと佇んでいます(写真[3])。こんな置き方なら場所を専有している感じが薄れてイイですね。しかし、いざ使おうと思ったら、奥から引っ張り出して、カバーを取って、と結構手間な気がします(笑)。そういう手間を強いると結局使ってもらえなかったりとかして…。

男性ビジネスパーソンという顧客層をターゲットに据えて、宿泊料金を抑えておけば予約がいっぱいになったかつてのビジネスホテルも、昨今はゆったりと眠れる大型ベッドや大浴場を売りにしてみたり、お部屋のレイアウトをめいっぱい工夫してみたり、最近利用したココチホテル沼津では畳敷きと3点分離式の水回りを採用して居住性を高めたりしていました。あるいは、道後ややのように充実した朝食を売りにしたりするところも多くなってきています。ビジネスホテルである以上、ズボンプレッサーは当たり前備品のひとつ…と一概に考えず、そのサービスをどうやって提供すべきかを考えるときが来ているのかもしれません。各社、いろいろと工夫はしているようですが、どれも長短があります。

そこでご提案! 予約の段階で“部屋に置いておいて欲しい備品”を選べるようにするっていうのはいかがでしょう?