募金箱いろいろ

2013年08月30日(金) 09:43

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SOME DONATION BOXES: Poor handmade looking prevents me from donating, because I wonder if the donation is really used for the intended purpose. The cavity of an ancient tree is utilized in agreement with the surroundings, which idea is great, but people don’t notice it because it doesn’t look like a donation box. The box with clear panel which allows us to look inside may be the most effective as a donation box, and even better, the illustration board says WHY the toilet at the mountaintop needs your donation.

 

[1] 粗末な作りが疑わしい…?! [2] 募金箱として認知されにくい [3] 中身を見せて理由も添える

今年の夏は各所で募金箱に出くわしました。一つ目は、柿田川公園の展望台に設置されていた手作り感溢れる募金箱(写真[1])。ものすごくお金をかけて作りましたっていう風情の募金箱には募金をする気を削ぐものがありますが、ここまで粗末な作りだと、集まったお金が本当にそこに記されている目的に使われるのかどうか疑わしくて思えて、やっぱり募金する気が失せる…。

続いて、夢の吊り橋へと向かう遊歩道の入口にある寸又峡環境美化募金(写真[2])。古木の中の空洞を利用した巨大な募金箱で、景観を損なわないようにとの配慮が感じられます。しかしその配慮のおかげで、その大きさにもかかわらず存在に気づいてもらいにくく、また“募金箱”のイメージとはほど遠い様相が追い打ちをかけて、おそらくほとんど募金は集まらないのでしょう。日中は、町の人たちがテーブルを広げて、小ぶりな募金箱を置き、人が通るたびに「募金お願いしまーす」という台詞を浴びせかけていました。ほとんど強要するレベル。そこまでするなら普通に“入場料”を徴収してくれたほうが絶対に気持ちよくお金を出せると思う。

そして田代山の山頂に今年新設されたらしい豪華なトイレの募金箱は、中身が見える作りになっていました(写真[3])。箱の作りとしてはもっとも効果がありそうです。ロンドンはテート・モダンのように遊び心をくすぐればさらなら効果を期待できる…かも?!

トイレの設置と維持にたくさんの人とお金が必要だから、使った人は募金してくださいねー、と募金を求める“理由”が可愛らしいイラスト入りで記されている点もポイント高いです。そう、人に行動を促したいなら“理由”を添えるのが効果的ですからね。