鈴虫寺の愉快な説法

2013年04月06日(土) 17:16

日本発信四方山話, 京都

SUZUMUSHI TEMPLE: Ex-chief priest of Suzumushi temple had conducted years of research and finally found a feeding procedure of bell-ringing crickets, then we are now able to enjoy hearing them through a whole year at this Suzumushi temple. Instructive, but pleasing preach is worth listening (in Japanese), and you may find it interesting to see a Jizo (stone statue) with straw sandals.

昨日ご紹介した苔寺の近くに華厳寺(通称、鈴虫寺)というのがあります。江戸時代中期に開かれた臨済宗に属する禅寺で、先代の住職さんが約30年の歳月をかけて鈴虫の研究を行い、飼育環境を整えた結果、本来なら秋にしか聞くことのできない鈴虫の音色を一年中、境内に響かせることに成功したという勉強熱心なお寺さんです。

 

[1] 80段昇ったさきに鈴虫寺 [2] “じゅじゅむし”ちゃいますよー [3] わらじを履いたお地蔵さん

通りから約80段の階段を昇らなければなりません(写真[1])。ゴールデンウィークや紅葉の季節には、この石段も参拝客の列でいっぱいになるそうです。参拝客が並んでいるのに「時間ですから」言うて門を閉めるわけにはいかず“残業”する羽目になるから、雨や嵐や台風の日を選んで来てください!なんていう愉快な説法を聞かせてくれるのも鈴虫寺の特徴です。お茶とお茶菓子(写真[2])もご用意くださっています。「“じゅじゅむし”ありませんよ。“すずむし”読んでくださいね~」なんて感じで、さすが関西のお坊さん、お話、本当に楽しかったです。

もう一つ、この鈴虫寺で人気なのは、石段を昇りきったところに立っておられる幸福地蔵さんです(写真[3])。日本で唯一、わらじを履いているお地蔵さんなのだそうです。わたし達のお願い事を叶えるために、わざわざお地蔵様のほうが足を運んでくれるのだそうな。お疲れさんどすぅ~。欲張らずにお願いごとは一つにしましょうね、皆さん。そうしないと、順番まわってきませんから(笑)。