中央から剥がし始め?!

2013年04月25日(木) 12:10

UXいろいろ, 日本発信四方山話, 東京, モノ+コトの話

SKIN OFF FROM THE MIDDLE?!: A sport drink, Speed Athlete, has a tiny cut in the middle of the bottle’s film, which promotes users to start tearing the film off from there. As the starting point is not necessary to be the top or bottom edge, what a fresh idea! I thought at first. But wait! The film would be split up into 3 parts, which is not good at all. Beverage companies are still finding a way to achieve an easier skin off.

リニューアルされたFUJIFILMアスタリフトの新パッケージは、ギラギラしてて写真を撮りにくいです。普通はパッケージの写真なんか撮らないからギラギラしててもなんら問題はないんですけどね(笑)。

 

[1] エッジにミシン目はいってます [2] 商品は底から取り出すのが楽 [3] ミシン目切り開くのも下から

箱のエッジ部分に、“商品を取り出した後、ミシン目にそって開き、内側にある説明をよく読んでからご使用ください”とのお達しが書き添えられていました(写真[1])。でも上蓋をがっしりと封じているテープが取りにくくてちょい不満。しかし賢いユーザ(わたし)は、底面には封がないことに気づき(写真[2])、難なく開封に成功し、ミシン目に沿って箱を開くことができたのでした(写真[3])。箱の内側には、新しくなったボトルに内容器をセットする方法が記されています。取扱説明書という別紙の同梱を省き、省資源化を追求しているFNACLの十八番をパクった感じですが、まー、ナイスデザインは分かち合うということで良いのではないでしょうか。

それよりも気に入ったのは、箱を開くときにゴミが出ない…というか、ゴミが分離しない作りです。コレ、ペットボトルのフィルム剥がしに応用できないものでしょうかね? 飲料会社は各社、フィルムを少しでも剥がしやすくして、ユーザにゴミの分別とリサイクルへの取り組みを促す努力を続けています。以前紹介した伊藤園のミシン目なんて、ちょっとの工夫が斬新でした。

 

[4] DyDoのスピードアスリート [5] 剥がし始めを中央にしてみた [6] ゴミが分離してかえって不便

DyDoから出ているスピードアスリート(写真[4])というスポーツドリンクのフィルム剥がしは、フィルムの上下端ではなく、途中部分に切り込みを設けて(写真[5])、そこから上下にビリビリビリっと剥がしていくデザインになっています。一瞬、“剥がし始めは上下端”という先入観を取り払った斬新なアイデアか?!と思いましたが、実際フィルムを剥がしてみると、ゴミが無駄に分離して(写真[6])、それらをゴミ箱に放るのがかえって面倒になってしまうことが分かりました。細かく刻まれたフィルムが静電気で手にまとわりついたりなんかして、なかなか捨てられないんだ、これが。

紙とフィルムという素材の違いやパッケージの形状の違いなど、そもそもの条件がかなり違うので単純に応用するのは難しいかもしれませんが、ペットボトルのフィルムはまだまだ剥がしやすく、捨てやすくできると思う。異業種からもアイデアもらって早いとこスゴイ感じのを生み出していただきたいですね。