歴史と現代アートの融合

2013年04月09日(火) 14:14

日本発信四方山話, カエルあれこれ, 京都

FUSION OF HISTORY AND CONTEMPORARY ART: Hideki Kimura, who changed his career from an event producer to a painter after becoming 60, drew marvelous arts on the traditional fusuma doors of a historic landmark, Shorenin, in Kyoto. It must have been really tough to persuade conservatives, but his passion won.

桜の咲き誇る円山公園を抜けて、知恩院を右に見ながら神宮道を上って行ったところに青蓮院門跡(しょうれんいんもんぜき)という史跡があります。現在、京都に五つある天台宗の門跡寺院のうちのひとつで、ご本尊は“熾盛光如来”です。“光”と深い関係を持つ青蓮院門跡では、毎年春と秋に夜の特別拝観とライトアップを開催しています。一面の苔庭に浮かぶ青い光の星々とお堂の写真はこちら。コンデジで必死の撮影ですが、ぼちぼち上手に撮れました。

さてその青蓮院門跡の華頂殿(かちょうでん)には、絵師木村英輝氏による襖絵三部作があります。由緒正しい門跡の襖に、還暦を過ぎてイベントプロデューサーからの転身を遂げたロックな絵師が、アクリルで大胆に描き付けた蓮たちが美しく咲き誇っていました(写真[1][2])。古から続く歴史と伝統の町に現代アートが力強くその存在感を示しています。古き伝統を守りつつ、時代の変遷にも寄り添い、手を携えていこうとしているところが京都の魅力だと思う。だから何度も足を運びたくなるんですよね。

 

[1] 襖絵に描かれた蓮・亀・蛙 [2] 蜻蛉も加わって“生命賛歌” [3] Ki-Yan Stuzioで買った土産

ところで、八坂神社の鳥居の真ん前に木村英輝氏ギャラリー・ショップ Ki-Yan Stuzioがあります。カエルのトートバッグとiPadケースを旦那へのお土産に買いました(写真[3])。使ってくれなかったら自分で使うんだー。