ここからとここまで
2013年04月28日(日) 17:18
UXいろいろ, 日本発信四方山話, 京都, サインやUIの話, ヒトについて, モノ+コトの話FROM HERE AND UP TO HERE: The road signages look as they were saying that cyclists can go either side, but what they are saying is that “left side is bicycle only FROM HERE, and right side is for both pedestrians and cyclists UP TO HERE.” It is just hard to understand, even if we understand the language.
京都でも“普通自転車通行指定部分”を設けている歩道を見かけました(写真[1])。案内は頭上に設置されていて、足元みながら歩いている人の目にはあまり入りそうにありません。いやしかし、目線の高さにあってもあっさりシカトされることは先日の記事に書いたとおりなので、設置位置についてはこれ以上触れるまい。
この案内の問題は、“ここから”の情報と“ここまで”の情報が並列になっている点です(写真[2])。左側の標識は“ここから”先が自転車専用になることを、右側の標識は”ここまで”は自転車の通行も認める自転車及び歩行者専用であることを示しています。どちらも“肯定ないしは指定”を意味する青色の規制標識です。自転車で普通にこのあたりに差し掛かったら、この先、自転車はどちら側を走ってもイイんだよね…と考えるのが普通ではないでしょうか? 各標識の下にある“ここから”と”ここまで”の差分を読み取れっていうのは無理だと思う。右側には歩行者専用の標識を設置すれば良いような気がするのですが、どうしてそうしなかったのでしょう? 裏面の表記を確認してこなかったことが悔やまれます…。
と、改善余地のある京都の“普通自転車通行指定部分”ですが、ちょっと素敵なところもありました。横断歩道です(写真[3])。自転車用の横断帯が横断歩道に併設されているのはよくある光景ですが、普通は自転車用横断帯のほうが幅狭めになっています。でもこの通りでは、横断歩道と自転車用横断帯の幅を、歩道の分割幅に合わせてありました(写真[3])。横断帯の利用を意識しておけば、歩道に上がってからも自ずと自転車専用のスペースを走ることになりそう。歩行者も同様です。まずは歩行者ひとり一人が、歩行者が歩くべきところを歩くようにならないと、自転車と歩行者の気持ちの良い共存はないような気がしたりなんかしている今日この頃。