紙コップ専用ゴミ箱

2013年03月29日(金) 20:27

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TRASH BIN FOR PAPER CUP: If the trash to be collected would be paper cups only, the slot should be carefully designed to accept only paper cups. When it is well designed, a paper cup is put on top of the other by itself, which makes the overall trash size less.

紙コップ繋がりでもう一つ。紙コップ専用のゴミ箱って、あってイイと思うんですよね。昨日紹介した紙コップで販売される自販機もそうですけど、温泉の湯上がり処にある水飲み場も、紙コップでの利用が基本です。加賀屋もそうでした(写真[1])。でもって、使用済みの紙コップは穴の中にポトンと落とす感じで捨てる仕組みが普通です(写真[2])。

 

[1] 湯上がり処の水飲み場 [2] 紙コップゴミ箱はこんな感じ [3] 専用デザインにするとこうなる

でもコレだと、穴の下にデカイごみ袋がぶら下げてあって、その中にかなり無駄なスペースを取る感じで空の紙コップがザクザクとたまっていくだけです。だから嵩張る。一枚のごみ袋で捨てられる量はかなり限られることになります。それはつまり、ごみ袋を替える手間がかかるわけで、それはそのまま人件費に繋がる。

どうせ紙コップしか捨てられないことが前提ならば、せっかく上手に重なる紙コップなんだもの、捨てるときにも上手に重なるように投入口を工夫すれば良いのです。大塚製薬が東京マラソンEXPOでやっていたみたいに(写真[3])。手作り感あふれるゴミ箱ですが、十二分に機能を果たしていて、捨てる人も、中できちんと重なるように気を配って捨てているように見えました。こんなちょっとした工夫が人の行動もちょこっと変えてしまうという興味深い事例です。