銀座のサイン計画

2013年03月30日(土) 11:36

UXいろいろ, 日本発信四方山話, 東京, サインやUIの話, モノ+コトの話

GINZA NAVI TAGS SYSTEM: Ginza is testing a sign system that enables you to ascertain your current location and destination by means of “Ginza Navigation Tags” installed on streetlights…copied from the website. From a local’s point of view, the tags are too high and too small, and the coloration doesn’t help you to ascertain your location. I’m not sure if the big-picture view of Ginza will help you either. Wait and see to get results of the test.

海外からの観光客に銀座の街を分かりやすく案内するためのサイン計画とその実証実験がこっそり進行中です。2012年の10月から始まっていたようですが、週に一回くらいの割合で銀座の街を歩き回っているというのに、もう実験も終わりを迎えようという最近までまったく気づきませんでした。それは私が海外からの観光客ではないからでしょうか? それとも転ぶまいと足元ばかり見て歩いているせいでしょうか? あるいは、まだまだ“気づく力”が足りないということか?

 

[1] 銀座1丁目4番地のサイン [2] 銀座2丁目6番地のサイン [3] 銀座3丁目4番地のサイン

写真は左から“1丁目4番地”、“2丁目6番地”、“3丁目4番地”を示すサインです。区画(丁目)ごとに色を決めて背景色とし、丁目と番地を示す数字には隣の区画の色を使っています。3丁目の色はピンク(紫…かもしれない)で、数字は隣の区画である2丁目の色、つまり水色で記すってな具合です。オシャレな色づかいではありますが、何丁目が何色かなんて覚えてられないから、情報としてはあまり役に立たないかも。それにWebサイトでサインを並べて見れば色のチョイスも悪くなくて上々の出来に思われますが、いざ街に設置してみたら、やはり周囲のさまざまな色に埋もれて、全然目立ちません。せめて掲示位置をもっと下げて、気づきやすくしてはどうかと思う。写真[1]を見れば、周囲にある車や自転車と比較してサインが掲示されている高さやサインそのもののサイズが分かるでしょうか? 歩行者からすると、かなり見上げる高さに、かなりこぢんまりとした大きさのサインです。

それからサインの下部に記されている銀座全体の地図ですが、現在地に相当する部分に丸印が付いています。「あー、だいたいこの辺なのね、ココ」と現在地を確認できて便利…なのは、銀座の全体図を頭の中に描けている人だけではないだろうか? それにどちらの方向から見ても、必ず有楽町や日比谷方面が上、築地方面が下という地図が提示されるので、地図苦手、方向苦手な人にはかえって混乱の元となるかもしれません。そろそろ3月下旬。実験結果がどんな風に出て、どのように改善されるのか、楽しみです。