国税庁のフォーム

2013年02月27日(水) 16:04

UXいろいろ, 日本発信四方山話, 東京, サインやUIの話, モノ+コトの話

FORM PROVIDED BY NATIONAL TAX AGENCY: National Tax Agency provides a good web form for users to fill in with no hesitation, as it clearly says the address should all be in two-byte characters. If you fail to provide this clear information as PayPal, both the system and user would have to handle some extra addresses, even though they mean all the same address.

国税庁のWebサイトを利用して、確定申告書の作成をしました。ユーザビリティだ、エクスペリエンスだ、と日々吠えている私も、実は未だに書面提出だったりとかして我ながら笑えます。ま、それは置いておいて、今日は国税庁が用意してくれているフォームに感心した話。

紙フォームの名残を捨てて、漢字の氏名よりもフリガナを先に入力させてもらえるとユーザーは嬉しくて、でもそうだと分かるようにしてないとせっかくの配慮が無駄になるよッてー話を数年前に書きました。まるでこの記事を読んだかのように、国税庁のフォームでは、氏名(漢字)の入力よりも先に、氏名(フリガナ)の入力欄が用意されています(写真[1])。素敵。

 

[1] フリガナが先の素敵なフォーム [2] 住所は数字も全角で! [3] ダメフォームがもたらす結果

記入時の注意事項や記入例が添えられている点も評価できます。たとえば住所。住所の中の数字やハイフンを全角にするか、半角にするかって、少し迷いません? 国税庁のように“数字等も全角”と注記したうえで、“○○町1-1-1”と例を示してくれていれば迷いは吹き飛びます(写真[2])。これを怠るとですね、あまり深く考えずにフォーム入力をする私のようなユーザーが、すべて全角で入れてみたり、時にはすべて半角で入れてみたり、マンション名を入れてみたり、入れるのやめてみたりして、気づくと同じ住所なのに3つも登録されている状態になったりして、なんだコレ?となります(写真[3])。ちなみにコレは、先日購入したカエルの支払い手続きをするために通りかかったPayPalの画面です(なにげに、またPayPalへのツッコミだったりする…笑)。引越前の住所まで登録が残っていて、なんとかしなければ…、でもどうやって?という困った感じ。勇気を出してこの後、どうにかできるか探ってみます。