美しき首里城

2012年12月07日(金) 14:15

日本発信四方山話, 沖縄

BEAUTIFUL SHURI CASTLE: Final desitination of our fmaily trip in Okinawa was Shuri Castle. It looked as beautiful as always, and we were all fascinated by the legacy of the glory of the Ryukyu Kingdom. Before going into the Una (main garden), it is recommended to check Suimui-utaki, one of the most important sanctuary located in front of Houshinmon. The positional relation between the sanctuary and Seiden (main temple) is quite important to understand the locational arrangement of the area.

入場料を払い、奉神門をくぐっていざ首里城へ!というのが順路ですが、お金を払った勢いでメインのお城へ直行すると、門前にある“首里森御嶽(すいむいうたき/写真[1])”を見逃します。前日に訪れた斎場御嶽とも深い関わりを持つ場所で、前記のとおり、神様が造った聖地です。首里城内には全部で10ヶ所もの拝所があったと言われていますが、この首里森御嶽は中でももっとも格式の高い拝所で、国王が城外の寺社へ出かけるときには必ず祈りを捧げたとされています。覗き見を拒絶するかのように生い茂る中の植物たちと、古からここにあったかのような堂々とした佇まい(1997年の復元です)が素敵なので、奉神門をくぐる前にまずここで一呼吸していきましょう。

 

[1] 焦らず首里森御嶽から見学 [2] 正殿の装飾はとても美しい [3] 玉座を横から撮ってみました

首里城を訪れるのは今回で二度目ですが、何度見ても美しいですねー。細部まで見出すとキリがないのでアレですが、何度見てもとにかく美しい。正殿(写真[2])は1992年の復元だそうですが、なかなかの入場料を取るだけあって、隅々まで丁寧に維持管理されています。外観もさることながら、国王が日常の執務を行ったとされる書院やその縁側、そこから見られる庭園もそれはお見事でした。御差床(うさすか/国王の玉座)を正面から撮った写真はあちこちにあるので、観光客の一瞬の切れ間に横から撮った写真をどうぞ(写真[3])。

 

前に訪れたときにも思ったのですが、御庭(うなー)が真四角じゃないのが気になるんですよね。そのため、奉神門と正殿の中央を結ぶ浮道も斜めになっていて、正殿には直交していません(スイング写真でなんとなくお分かりいただけるでしょうか?)。城内の展示コーナーには、御庭が真四角じゃないのは「建物の増改築のために変形した」からだという説明があったのですが、これって何気に何の説明にもなっていません(笑)。これだけの建築技術を持っていた琉球の人たちが、建物増やしたら庭の形、変わっちゃいましたーなんて失態をおかすはずないです。と、思ってググってみたら、とある時代考証者さんのブログに解説を発見しました。浮道が斜めなのは、玉座から聖地である首里森御嶽へ道を伸ばしたからではないか、と。また、風水に基づき儀式における真北の方角を重視する必要が生じたことから浮道を東西の軸に合わせたのではないかという説もあるとのことでした。とにかく、聖地である首里森御嶽の存在は首里城の全体像を知るうえでもかなり重要だってーことが分かりました。首里森御嶽を見逃してなくて良かったです。