カードキーに部屋番号
2012年11月01日(木) 19:41
UXいろいろ, 日本発信四方山話, 静岡, サインやUIの話, モノ+コトの話ROOM NUMBER ON CARD KEY: The card key for a hotel room is not supposed to have its room number on it for security. If the hotel staff adds it on the card, its aimed security collapses. The front desk is located on the 8th floor, which makes it really troublesome for guests to call in when they forget their room numbers. That may be why the room number is pasted. When you use a machine to check out, you have to remove it yourself. The hotel must have noticed these issues after they opened it, which may be the most difficult part of its UX design.
以前利用してべた褒めした浜松ホテルソリッソで唯一残念だったところの指摘を忘れていたので今さら書いてみる浜松つながりな話です。
最近のホテルは、いろいろな意味で手軽なカードキーを採用しているところがほとんどです。浜松ホテルソリッソも同様でした。しかも、客室のあるフロアへ行くには、エレベータの中にある端末にカードキーをかざさなければならない仕組み。ちょっと面倒ではありますが、セキュリティという面では安心がプラスされます。
でもですね、カードキーに部屋番号とか書いてあったら、せっかく万全のセキュリティが台無しですよね? で、写真[1]がチェックインの際に渡されたカードキーです。ご親切に部屋番号を書いた紙を貼り付けてくださいました(笑)。
このホテル、フロントが8階にあります(写真[2])。外にご飯を食べに行って、ホテルへ戻ってきてみたら部屋番号を失念していた。としたら、とうぜんフロントに寄って、名乗り、部屋番号を教えてもらって部屋へ向かうということになると思うのですが、フロントが8階にあるがために、この“ちょっと寄る”という行為がビックリするくらい面倒になるのです。そんな不満を耳にしたのかどうかは知りませんが、カードキーに部屋番号を貼ってあげることにしたらしい。気が利いて…いるのか?
このホテルでは、チェックインとチェックアウトに使う端末(写真[3])も導入していて、チェックインはちと面倒だからってことでフロントスタッフがほとんどやってくれるのですが、チェックアウトのときはカードを入れるだけだからってことで、お客様各自にやってもらうという仕組みをとっています。このときに、例の部屋番号の書かれた紙を、客が自分で剥がしてからカードを差し込まなければならないっつうアレレ?な展開。ユーザーに一手間とらせるこの仕組みは非常に残念です。せめて、剥がした紙を捨てる小さなゴミ箱くらいは用意しておいて欲しかったな。あるいは、貼ったままで挿入して大丈夫な紙とかテープとか、あるならそこを改善して欲しい。
ホテルみたいな箱物は、運用を始めてから気づくことがたくさんあって、きっと大変なんでしょうね…。