予備はビニールに入れて

2012年11月08日(木) 15:44

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EXTRA T.P. IN PLASTIC BAG: Notices given in a hotel’s bathroom were not well written, but the idea of providing an extra toilet paper in a plastic bag is great. Thanks to the housekeepers’ solicitude, the paper never gets wet because of the moisture in the bathroom.

お宿の情報提示について物申す記事第二弾です。今日は道東の玄関口、中標津空港からほど近いところにあるビジネスホテル、HOTEL Biz INN の洗面所からお届けします。

 

[1] 考えております…? [2] 熱い湯、出ないと困る [3] 予備はビニール袋の中に

部屋に着いたら、まずはトイレをチェックしてホテルの清潔度合いを確認です。そしてついでに用を足します。どっちがついでだ?!(笑)。用を足したら当然トイレットペーパーを使用することになりますが、ペーパーホルダーのフタに写真[1]のようなメッセージが貼ってありました。読んで、なんとなく、軽く、ホント~に軽くですが、イラッと、というほどでもないのですが、違和感を覚えた…ような…(歯切れが悪い)。なぜか…をしばし考える。

たぶんですが、「~を考えております。」という文の締めがよくない。「資源を大切に使用するため、トイレットペーパーを最後まで使うことを(わたしは)考えております。(あなたは考えていないかもしれませんが…)」という風に読ませる力があると思う、この“考えております”という締めの表現には。人に何かを教えたり、伝えたり、お願いしたりしようとするときに、「知ってます?」とか、「ご存知かとは思いますが…」とかいう前置きをする人がたまにいるけれど、あれに軽くムカチンとくるのと一緒だな、うん。いやー、日本語って難しい。

用を済ませたら洗面所で手を洗いますね。で、その洗面所の脇に貼ってあったのが写真[2]です。「熱いお湯が出る恐れがありますので、ご注意下さい。」ってあなた、出なきゃ困るでしょ、熱いお湯。お湯の蛇口を捻ったら、ぜひ熱いお湯を出していただきたい。水の蛇口を捻って熱いお湯が出るっていうのは問題だけどさー(笑)。

たぶんですが、お湯の出が悪いからってお湯の蛇口をガンガン捻って、湯 対 水の割合を湯に偏らせ過ぎちゃうと、給湯が安定した頃に思いがけず「アチッ」てなるから気をつけてくださいねっていう注意なんだろうーな。でも、書き方が悪い。どちらの貼り紙も、改行位置とかには気を遣っている感じがあって好感持てるのに、日本語が…。

しかしこのHOTEL Biz INNのユニットバスにて見つけた素敵な配慮を最後に一つ紹介して、持ち上げてから締めることにします。予備のトイレットペーパーがビニール袋に入っていました(写真[3])。ユニットバスは締め切って使うのが当たり前です。室内の湿度はあがり、どんなに換気をしても追いつかず、鏡や壁はじっとりと湿ってしまいます。そして予備のトイレットペーパーも外側からじっとり湿っては乾き、湿っては乾き…というのを明らかに繰り返した後のものですよね?というモノを平気で予備として置いているホテル、地味にけっこうありますよね。その点、HOTEL Biz INNの清掃係は気が利いています。こうやってビニール袋に入れておいてくれるだけで、中の紙は守られる。1泊しかしなかったので予備に手を出すところまでいきませんでしたが、気の利く清掃係がいるホテルはキレイが長持ちしそうで期待が持てます。貼り紙のダメ日本語を帳消しにするくらいのパワーを持った予備のトイレットペーパーでした。