ドア無しトイレ

2012年10月04日(木) 20:32

UXいろいろ, 日本発信四方山話, 北海道, モノ+コトの話

TOILET WITH A WINDOW, BUT NO DOOR: It must be designed for winter season. If you have experienced with a day in Hokkaido in winter, you know how hard to go to the bathroom in the painful coldness. The toilet with no door can be filled with warm air from other rooms, which helps you a lot. Then the window may be for summer time to relax while you do the business.

知床ヴィラホテルフリーズのトイレは特筆に値します。

 

[1] 一見普通のトイレですが… [2] ドアがなくて窓があります [3] 目隠しは残念な感じ

一見、何の変哲もない普通のトイレです(写真[1])。普通よりちょっと広々はしているでしょうか? 何が違うのか? 実は入口にドアがありません。キッチンスペースの端っこに壁が切れているところがあって、そこを曲がるとトイレです。

しかも便座に腰掛けますと、真っ正面に縦長の窓があり(写真[2])、外の露天風呂とその向こうの緑を拝みながら、気持ちよく用を足せます。快便間違いなし(笑)。

いやしかし、視点を逆にしてみます。露天風呂に浸かり一日の疲れを落としていたら、窓の向こうで用を足す旦那の姿が見えた…となると快感度が違ってきます(たぶんお互いに…笑)。

そういうわけで、スクリーンを下ろせば目隠しをできるようになっています(写真[3])。ところが、コレは少し残念。スクリーンが上から降りてくる仕様だと、かなり下まで降ろさないと目隠しの役割を果たしません。ここは奮発して、下からも持ち上げられるスクリーンにすべきところでした(ハンターダグラスのデュエットシェードみたいなヤツ)。

気心を知り尽くした夫婦二人なので、用を足しているときの音がダダ漏れでもさして苦痛ではありませんでしたが、友達とか、親兄弟とかだったら、ちょっと微妙かもな…。でもここは、UX屋らしくなぜドア無しにしたのか、オーナーの意図を想像してみよう。あくまでも想像ですが、コレは冬仕様なのではないでしょうか? 北海道で暮らしたことのある方なら、冬のトイレがいかに寒いかは想像に難くないはずです。リビングは半袖でも平気なくらいに暖かいけれど、トイレは通常、玄関の脇とか、廊下の端っことかに配置されていて、ブルブルと凍えながら行かなければならないのが北海道の家です。でも、ドアを取っ払ってしまえば、リビングやダイニングの暖かい空気が流れていって、あのヒンヤリ感も軽減されるに違いありません。そう考えると、ドア無しには納得がいきますね。でも窓を設置したのは逆効果な感じもしますけども…。夏も冬も快適な空間を作るのは、とても難しいということでしょうか。