オススメ雑貨屋ZUTTO

2012年05月10日(木) 19:18

UXいろいろ, 本&映画の紹介, 日本発信四方山話, 東京, サインやUIの話, モノ+コトの話

RECOMMENDING ONLINE SHOP: ZUTTO knows what kind of service and flow is required by its users. We are able to search products based on to whom or for what reason we send a gift. Just before finalizing the purchase flow, ZUTTO asks users if they are willing to donate the earning points for people in Tohoku. Users sometimes want to send the same gift to more than 2 people. Then, it provides a button to proceed just to change delivery address at the very end of the purchase flow. What a wonderful online shop!

もうすぐ母の日ですね。今年もはなささらで花を買って届けようと思っていたのですが、いまひとつ新商品でグッとくるものがなかったのでやめました。で代わりに、以前から気になっていたZUTTOという雑貨屋さんで見つけた花瓶を送ることに決定! 母よ、もうすぐ届くから楽しみにしていておくれ。

さてそのオンラインショップですが、これがなかなかの優れモノです。ユーザーのニーズをよく捉えて、絶妙なタイミングで気の利いたサービスやフローを提供していました。

 

[1] 贈る相手やシーン別に探せる [2] さりげなく募金をお願い [3] 同じ商品を別の住所へお届け

ZUTTOで買い物をするユーザーはどうやら私と同じようにギフトとして利用するケースが多いっぽい。そのため、商品は単に商品の種類で分類するだけでなく、“贈る相手”や“贈るシーン”からも検索を出来るようになっています(写真[1])。また、ポイントカード大好きな日本人相手の商売ですから、どこのお店もやっているように購入金額100円につき1ポイントが貯まるというよくあるポイント制度をZUTTOも導入済みです。が、注文内容を確認し、注文を確定しようかというタイミングで“ポイントによる募金のお願い”をさりげなく、且つ確実に気づいてもらえる形で見せてきました(写真[2])。おまけにこれまでの寄付金額も伝えてユーザーの良心に訴えてきます。こうした慈善活動への誘導と支援は消費者の自己価値を高める働きがあるってー話が最近読んだマーケティングと脳科学の本(『マーケターの知らない「95%」』)に書いてありましたよ、そういえば。

さらにもう一つ感心したのは、注文完了の画面から“お届け先を変更してもう一度注文する”へ進めるようになっていることです(写真[3])。たとえば母の日のプレゼントなんかは、北海道にいる実家の母と山口にいる義理の母に同じものをお届けするのが(私の場合は)常です。今回は事情があって、とりあえずまとめてうちに配送してもらいましたが、同じ商品を複数のお届け先に送りたいっていうニーズ、絶対にある。よく分かってるなー。

こうやってユーザーをイイ気持ちにしてくれるオンラインショップに出会うとホントに嬉しくなります。