花王のフック式そそぎ口
2012年05月09日(水) 16:14
UXいろいろ, 日本発信四方山話, 東京, モノ+コトの話KAO’s GOOD DESIGN: The refill package has a great “signifier” for users to unconsciously know how to use the small slit for easier refilling as the 3rd picture shows. When you refill a bottle from a package without the slit, you need to be really careful not to push over the bottle as the 2nd picture shows.
洗濯洗剤ですが、花王のアタックNeo抗菌EXパワーを使っています。すすぎが1回で済むってところに共感してもっぱらこの手の濃縮液体洗剤を愛用。水を大切にしたいというエコ発想よりも、短時間で洗濯が終わるというのが一番うれしい。
残量が少なくなっていたので詰め替え用を買ってきてリフィルしました。今や普通の行為です。詰め替え用のパッケージ、最近はハサミを使わずに“手で切れます”と謳っているものが多いですよね。で、実際に手で切れる。アタックNeoのパッケージ(写真[1])も、サクッと手で切れました。“手で切れます”と堂々と宣言しておきながら「切れないやんけっ!」とツッコミたくなる粗悪品が乱立していたのはもう一昔前のお話です。
そして今日のお題は手で切れるかどうか、ではなく、手で切った後にボトルへ中身を移すときのことまで配慮したナイスなパッケージについて。詰め替え用パッケージからボトルに注ぐときは、注ぎ口をボトルの口に当て、力んでうっかりボトルを押し倒してしまうような事態を防ぐべく静か~に液体を注ぎ入れます、よね? 慎重に(写真[2])。同じく花王のバスマジックリン泡立ちスプレー消臭プラスの詰め替え用パッケージには、中身をボトルへ注ごうとするときに、いかにも“この切り込みをボトルの口の縁に引っかけて注ぐと詰め替えやすくなりますよー”っていうサインが力強くデザインされていました。ただいつもと同じようにボトルへ注ぎ入れようとしたら、切り込みが自然とボトルの縁に引っかかってた(写真[3]/赤く色づけされているところに注目)、ってくらい力強いシグニファイア(=ユーザを適切な行動へと導く知覚可能なサイン。シグニファイア?という方は“見れば使い方が分かる良いデザイン”くらいに理解してください)でした。
せっかくだから花王の詰め替えパウチすべてに採用すればイイのに…とか素人は思っちゃいましたが、内容物の粘度などにあわせて作り分けているみたいです。花王、ガンバッテますね。