親切すぎる手作り地図

2012年05月31日(木) 16:30

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HELPFUL HAND-MADE MAP: Google Map doesn’t help us enough to find which bus to catch. I was actually looking for a bus heading towards south, but the hand-made map I happened to find told me to catch a bus heading up to north instead. I guess many tourists feel like getting lost around here as I did, and someone who lives nearby created this map for us, which is a greatly helpful arrangement.

法然院を後にして「次は祇園に行きたいのだけど、バス停どこ?」と思いながら、来た道とは逆の方向へてくてく歩いて行きました。もちろん、Google Mapとかで現在地や周辺環境を確認しながら歩いてはいたのですが、銀閣寺道とは違って通りを歩く人がほぼ皆無の状況が続き、車もあまり行き交わないので結構不安になる。

 

[1] とあるお宅の前です [2] 近隣の地図を貼ってくれてる [3] 何番のバスに乗るべきかも

そして絶妙なタイミングで、とあるお宅の生け垣の中に(たぶん)手作りの地図を発見するわけです(写真[1])。生け垣の中にある木にも、どっちに歩くと永観堂ですよーとか、銀閣寺はこっち方向どすえ~的な案内が括りつけてあります。なんて親切なお宅でしょう。おそらくですが、みんなこの辺りで道に迷っているのではないかと心配になり、しかし手がかりがなくて困った状態になるのだ。私と同じ。どんな経緯でこれが作られたのか分からないけど、この地図のおかげでとても助かりました。

まず、最寄りのバス停の位置を確認できました(写真[2])。南へ向かうのだから乗るバスも南へ向かうモノのはず…と思い込んでいましたから、まさか反対車線にやってくる北へ向かうバスに乗るのが正解だなんて自力では考えられなかった。バス停情報だけでなく、そのバス停には何番のバスがやって来て、たとえば“祇園に行きたければ100番に乗れば良い”というところまで分かるようにしてくれているのも気が利いています(写真[3])。

ところどころにある青い丸はどういう意味だろ? 赤い点々はオススメ散歩道かな? など読み取りにくい情報もありますが、ここを通る多くの観光客がこの場所で欲すると思しき情報はしっかり盛り込まれているように思います。しかも英語併記。京都の人の粋な計らいに痛み入りました。ありがとー。