隠すデザイン
2012年06月01日(金) 17:51
UXいろいろ, 日本発信四方山話, 京都, モノ+コトの話DESIGN TO HIDE: Compressor unit of an air conditioner looks usually ugly, which ruins a great design of a house. Meter box does the same. Many houses in Gion or Teramachi in Kyoto try to hide those things not to spoil the sight, which is really nice and other areas should learn.
エアコンの室外機って不細工ですよね? 見せるデザインになってない。まーそんなところにお金をかけられないってことなんだとは思いますが、せっかく素敵なお宅も軒先やベランダに置かれた室外機のおかげで台無し…ってのをよく見かけます。そう、まさに写真[1]の感じ。でも、京都の祇園や寺町を歩いていて、そうした風情を台無しにするモノを“隠す”ようにしているお宅をたくさん見かけました。三つ並んだ室外機に目隠しをしている(写真[2])のは祇園のとある料亭(だと思う)。訪れてくれるお客さんに暑苦しかったり、寒かったりという思いをさせるワケにはいかないからエアコンは必至。でも、軒先に並ぶ室外機は見苦しい。だからこうやって隠しているのでしょう。
電力や水道の使用量を測るメーターボックス(MB)も、必要なモノだし、電力会社の人が計測のたびにピンポンして家人に煩わしい思いをさせないで済むようにと玄関付近、係の人がアクセスしやすいところに設置するのがお決まりですが、これも見せるデザインにはなってない。だから、必要なところだけを見えるようにして、残りは隠してしまおう(写真[3])。
“隠す”というデザインが、もう少し当たり前になってもイイような気になりました。